テトラ帯でメバルを釣る!釣り方や使うべき道具まとめ

今回は、波消しブロック帯、所謂「テトラ帯」でメバリングを楽しむときのコツをまとめていきます。ご存知の通り、テトラ帯は複数の波消しブロックが無造作に積み上げられており、他の釣り場に比べると足場が悪く、転倒や転落のリスクが常に背後へつきまとってきます。しかし、テトラ帯はメバルの魚影が濃く、釣れるサイズも大きくなる傾向が強いため、メバリングに慣れてきた段階でのステップアップとして、テトラ帯へ釣行してみるのも有りかもしれませんね。

テトラ帯でのメバルの釣り方や、使うべき道具(ロッドやワームなど)をまとめていこうと思うので「テトラ帯でのメバリングにチャレンジしたい!」そんな人は、ぜひ参考にして頂ければと思います。

テトラ帯は数、型共に望めるメバリングの一級ポイント

そもそも、メバリングを楽しむ場所の中で、テトラ帯はどのような立ち位置にいるのか?という点ですが、テトラ帯はメバルの魚影が濃いことが多く、数、型共に望めるメバリングの一級ポイントだという認識でオッケーです。コンスタントにメバルの釣果を得るために、テトラ帯は切り離せないほど大事なポイントとなるため、メインフィールドに広大なテトラ帯があるなら、必ずチェックしておくべきです。

というのも、積み重ねられた波消しブロックの隙間は、メバルが身を隠しておける絶好のポイントとなっており、鳥や人間などの外敵から逃れるには最適な場所であり、沢山のメバルが集まってきます。また、釣り荒れしていないテトラ帯であれば、漁港メバリングではアベレージ15cm、18cm程度だったところ、アベレージサイズが22cm、24cmと大きくなることもあるため、「漁港サイズのメバルは飽きた」そんな人にもまた、テトラ帯でのメバリングをおすすめします。

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テトラ帯でメバリングを楽しむ時間帯や時期

テトラ帯でのメバリングが如何に魅力的なのかを分かったところで、続いて「テトラ帯でメバルを狙うときに意識しておきたい、時間帯や時期」について考えていきたいと思います。幾らメバルの魚影が濃いテトラ帯であっても、基本的な時期や時間帯を外してしまうと思うような釣果を得ることが難しくなるため、しっかり覚えておきたいところです。

まず、テトラ帯でメバリングを楽しむ時期ですが、「秋〜春」の季節であれば、いつでも楽しむことが可能です。ただし、冬はメバルの活性が低くなっていることが多く、よりイージーに楽しむのであれば、秋、もしくは春の季節が良いでしょう。

 

続いてテトラ帯でメバルを狙う時間帯ですが、基本的な考え方としては「暗い時間帯」が良いものと認識しておけばオッケーです。メバルの習性として、明るい時間帯はテトラ帯の隙間などでジッとしており、暗くなると同時に表層まで浮き、捕食活動を始める傾向が強いため、昼よりは夜のほうが圧倒的大差を付け、釣果が伸びることでしょう。

また、メバルは「潮の流れ」を読むことも大事な要素となります。つまり、潮が流れていない時間帯は全くと言って良いほど反応がなく、潮が動くタイミングのみ反応がある・・・と言ったケースがとても多いため、タイドグラフをよく確認し、潮が動くタイミングを読み、その時間帯に合わせた釣行スケジュールを組むことが大切です。

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テトラに潜むメバルを狙う!その釣り方を紹介

テトラ帯は漁港などとは違い、水中にも沢山の波消しブロックが入っている、地形的変化の多いポイントとなります。そのため、テトラ帯でメバルを狙うときは、地形変化を意識した釣り方をすることが最重要項目となりますが、適当にキャストし、適当に巻いてくるだけでは、言うまでもなく良い釣果を得られることはないでしょう。もう少し言うと、適当にやっても釣れるときは釣れるが、工夫なしでは渋いときに釣果を得られないことになるため、しっかりとした「テトラ帯でメバルを狙うときの釣り方」を知っておく必要性が出てきます。

では、テトラ帯でメバリングを楽しむときは、どのような釣り方が有効的なのか?具体案をまとめてみます。

テトラ際をただ巻き(フォールが効くときも)

テトラ帯の際には、我々アングラーが想像している以上のメバルが付いています。テトラの上に乗るように構えているメバルや、テトラの少し上をホバリングしているメバル、テトラの隙間で獲物を狙っているメバル、テトラ際には多種多様なメバルが付いていますが、それら全てのメバルを狙うことができる釣り方が、「テトラ際のリトリーブ」です。

釣り方は簡単で、テトラ際より少し沖にキャストし、一定速度で巻いてくるだけ。最初からテトラ際に寄せすぎてしまうと、波によりすぐ岸側に寄ってしまうため、波で寄せながらテトラ際を攻めるイメージですね。テトラから離しすぎると目に見えて反応が悪くなることがあるため、明るい内に地形を把握しておき、沈んでいるテトラの上をトレースする感じで、上手くリトリーブすることが釣果を伸ばす鍵。

 

また、リトリーブだけで反応が悪いときは、時折フォールを入れる「ストップ&ゴー」が有効的な場面もあります。この辺りはその日その場所の状況により有効的な釣り方が異なるため、数投に一度釣り方を微妙に変化させ、メバルの反応を伺いながら釣りを展開していくことをおすすめします。

水中に沈んだテトラに沿ってドリフト

メバリング上級者がこぞって使っているテクニックが「ドリフト」です。ドリフトとは、海の流れにルアーを乗せ、よりナチュラルに漂わせることで自然体に近くメバルへアピールする釣り方であり、ドリフトを使えるようになると、飛躍的に釣果を伸ばすことが可能です。

具体的な釣り方としては、テトラ際にひょいっとワームを投入し、張らず緩めずで風や波、潮の流れに身を任せ、海中を漂わせるようにするだけです。言葉にすると簡単そうですが、実際やってみると凄く難しく、上手く流せなかったり、根掛かりが頻発したりと上手くいかないことのほうが多いため、これだけは練習を積み、上手くなるしかありません。

 

また、使うジグヘッドが重くなると思う以上に沈んでしまうため、使うジグヘッドは0.3gなど、超軽量ジグヘッドが必要です。0.3gを難なく操作できるシャープなロッド(メバリングロッドよりアジングロッドのほうが適しています)を用意し、よりナチュラルな誘いを掛けることで、ただ巻きでは口を使わなかったメバルを一網打尽にできることでしょう。

放射状にキャストし、表層を広く探る

メバルは夜になるとテトラ帯から身を乗り出し、沖の表層へ浮いていることがあります(もちろん、ボトム付近にも)。そのため、浮いているメバルを狙うためには、図のように放射状に探っていき、メバルの反応を見ていくのが基本です。

浮いているメバルは活性が高い傾向にあり、2投もすれば何かしらの反応が返ってくることがほとんど。そのため、同じ場所に何度も何度もキャストするよりは、手返しよく広く探ることが大事な要素となるため、放射状に探り反応がなければ50m移動・・・と、ランガンスタイルでガンガン攻めていくのがおすすめです。

強めのタックルセレクトが鍵?テトラ帯メバリングで使う道具まとめ

テトラ帯でメバルを狙うときに使いたいロッド、リール、ラインなどの道具ですが、「他の釣り場よりもワンランクパワーの強いもの」をセレクトすることをおすすめします。というのも、テトラ際でのHITの場合、早々に浮かさないことにはテトラの隙間に潜られてしまい、根ズレによるラインブレイクなどのリスクが高くなるから・・・です。

強めのタックルセレクト・・・と言っても限界がありますが、一般的な考え方としては、7ft前後のメバリングロッドに、2000番クラスのスピニングリール(最近はベイトフィネスでのメバリングも流行ってますね)、ラインはPEライン0.3〜0.4号程度、ショックリーダーはフロロカーボン4lbを長めに取る、このようなタックルセッティングをしておけば、まず間違いないでしょう。

■テトラ帯メバリングのおすすめロッド

ただし、前項でまとめたように、0.3g程度の超軽量ジグヘッドを扱う場合、メバリングロッドよりも繊細なアジングロッドの使用が一番です。

■おすすめのPEライン

可能な限り感度良く、強度の強いPEラインがおすすめです。

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