シーバス釣りに限らず、海のルアーフィッシングはスピニングリールを使うことが主となっており、ほとんどの方がスピニングタックルを用いて釣りを楽しんでいますが、中にはシーバス釣りに【ベイトタックル】を導入し、楽しんでいる人たちがいます。そこで今回は、シーバスでベイトリールを使うことに何の意味があるのか?どのようなメリットがあるのか?使うベイトリールやロッドはどのようなものがあるのか?という点について、まとめていきたいと思います。
シーバスにおすすめなベイトリール&ベイトロッドまとめ
まずはじめに、シーバス釣りで使うおすすめのベイトタックルを幾つか紹介しておこうと思います。やはりシーバスゲームはスピニングタックルが主となっているため、専用のベイトリール、ロッドは少ないのが現状ですが、質の良い専用ロッドが出たり、低価格でもスペックの良いベイトリールがリリースされたりと、シーバスベイトタックルゲームを後押しするようなアイテムが沢山あるため、購入時の比較がよりしやすくなりました。
■シーバスにおすすめなベイトリール
・アブガルシア ビックシューターコンパクト
アブガルシアからリリースされているコストパフォーマンスが非常に高いベイトリールで、非常にパワーが強くビックベイトや大型メタルバイブなど、比較的強い力のいるシーバス釣りに最適なモデルです。
・シマノ エクセンスDC
シマノからリリースされているシーバスゲームに最適なベイトリールで、高額な価格帯ではありますがバックラッシュの少なさ、抜群の飛距離、なによりキャスト時のDC音・・・どれを取っても満足のいく最高品質なベイトリールです。より快適なシーバスベイトゲームを楽しむとすれば、このクラスのリールで楽しむことをおすすめします。
・ダイワ モアザンPE TW
ダイワのシーバスブランド「モアザン」のベイトリールで、シマノエクセンスと同等クラスのリールとなっています。シーバス専用設計ということもあり、細部までこだわりを持った作りとなっていますし、ダイワ「マグシールド」による防水性能も完備しているため、タフコンディションでも安心して使用することができます。
■シーバスにおすすめなベイトロッド
・シマノ ディアルーナ ベイト
シマノディアルーナシリーズのベイトリール対応ロッドであり、基本性能を備えたハイコストパフォーマンスなベイトロッドとなっています。とりあえずベイトリールを使ってシーバス釣りを楽しみたい・・・そんな人はディアルーナから始めてみてはどうでしょうか?
・ダイワ ラテオ ベイト
ダイワ ラテオシリーズからリリースされているベイトリール専用ロッドです。ディアルーナ同様ハイコストパフォーマンスとなっているベイトロッドとなっているため、ダイワ派の人はこのロッドから始めてみてはどうでしょうか?
ベイトリールを使うことによるメリット
そもそもなぜ、シーバス釣りでベイトリールを使う人が一定数存在するのか?それは、バックラッシュによるライントラブルが起きる可能性があることを考慮した上で、それでもなお得られるメリットがあるからであり、そのメリットが自身の釣りを助長する可能性が高いのであれば、ベイトリタックルを使ったシーバスゲームもありなんじゃないかな?とは思います。
では、ベイトリールをシーバス釣りで使うことによるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?
・手返しが良い
・パワーがある
・ピンポイントを狙いやすい
・太いラインを扱うことができる
では、これらベイトリールを使うメリットについて、一つずつ簡潔に見ていきます。
手返しが抜群に良い
スピニングリールは、キャストするまでの工数が多くあるため、投げるまでに数秒間のタイムロスが生じます。その点、ベイトリールはクラッチを押し投げる・・・の2手でキャストすることができるため、スピニングリールに比べると、圧倒的にタイムロスを防ぐことが可能です。たった数秒の差ではありますが、投げて巻くを繰り返すシーバスゲームにおいて手返しの良さは非常に大きな武器となりますし、一投でも多くキャストすることができれば、当然釣果を伸ばすことも可能です。
この「手返しが良い」というベイトリールの利点を求め、シーバス釣りにベイトタックルを導入する人は多いでしょう。また、スピニングリールに比べ底取りがしやすいといったメリットもあります。
▼合わせて読みたい
・ボトムにいるシーバスを狙う釣り方
パワーのあるファイトができる
ベイトリールは構造上、スピニングリールよりもパワーのある巻取りを可能としています。そのため、大きなシーバスとファイトするときの優位性や、ビックベイト、メタルバイブなどのルアーを使うときもまた、優位性を持った釣りを展開できるようになります。主に80cm以上のランカーシーバスを主に狙っている人にとっては、このメリットは非常に大きなものとなるでしょう。
ピンポイントを狙いやすい
沖を回遊しているシーバスを狙う手もありますが、居付きのシーバスを狙う場合、テトラ際や橋脚周りなど、ピンポイントを狙うことで釣果を伸ばす鍵となります。ベイトリールはキャストコントロールしやすく、サミングにより狙った場所へピンポイントでルアーを送り込みやすいため、ピンを狙うシーバス釣りにはその威力を存分に発揮することでしょう。ただし、慣れが必要です
太いラインを扱うことができる
スピニングリールに太いラインを巻いてしまうと「飛距離低下」の要因となってしまいますが、ベイトリールの場合、太いラインを巻いてもそれほど飛距離が落ちることはありません。太いラインを使えるということは、それだけパワーのある釣りを展開できるということにも繋がるため、よりパワー重視のシーバス釣りを楽しみたい場合、ベイトリールの選択肢を考慮してみてはどうでしょうか?
▼合わせて読みたい
・シーバスラインの選び方
ベイトリールを選ぶときのポイント
シーバスで使うベイトリールを買うときにチェックしておきたいポイントですが、大前提として「海水対応」しているかどうかを確認しておきましょう。ベイトリールは淡水使用に特化したものが多いため、間違って買ってしまうとサビによるダメージ蓄積により、故障してしまう原因となってしまいます。また、海水対応であってもこまめなメンテナンスを必要とするため、メンテが嫌いな人には向いていないリールと言えるでしょう。
ベイトリールのギア比ですが、シーバス釣りでは「ハイギア」がおすすめです。より速く巻くことができますし、回収が速くなることによる手返しの良さがプラスされるため、ハイギアを捨てる必要性は全くないでしょう。また、ベイトリールはスピニングリールのようにハンドルの左右を変えることができませんので、買う前はライトかレフトかをしっかりチェックしておくことをおすすめします。
後は「価格面」も大事です。安いベイトリールほど飛距離が伸びませんし、トラブルが多くなる傾向にあるため、できることなら(値段は高いですか)質の良いハイエンドクラスのベイトリールをおすすめします。最近のベイトリールは2万円台でも品質が良いものが揃っているので、少なくても1万円以上、できれば3万円以上の機種を買っておくことが望ましいと言えます。もちろん、数千円で売られているベイトリールでも十分楽しむことはできますが、「長く使う」ことを念頭に置くならば・・・という話ですので、決して安いものがダメだと言っている訳ではないことをご理解の上、参考にして頂ければと思います。