シーバスと飛距離の関係性!【飛ばしたほうが良く釣れる?】その謎に迫ります

今回は、シーバス釣りを楽しむときの「飛距離」問題についてお話していきます。シーバスをコンスタントに釣るにはどの程度の飛距離が必要なのか?飛距離を伸ばしたほうが良く釣れるのか?飛距離の伸ばし方は?この辺りについて、具体的な考察を考えていこうと思います。

理論上、飛距離を伸ばすほうがシーバスが良く釣れる

そもそも、シーバスは飛距離を出すことでよく釣れるようになるのか?という点についての結論ですが、理論的に考えると、飛距離を出せば出すほどシーバスとの接触機会が多くなるため、釣れる可能性が高くなると言えます。また、沖にいるシーバスほどルアーを見慣れていなく、つまり「スレていないシーバス」である可能性が高いため、ルアーを目の前に通してやることで、いとも簡単にバイトへ繋げることができるでしょう。また、沖合を回遊しているようなシーバスは概ね活性が高いことが多く、そのようなシーバスの前にルアーを通すことさえできれば、比較的簡単に釣果を伸ばすことができるでしょう。

また、シーバスでは海の中に入り込み、より沖にいるシーバスを狙う「ウエーディング」という手法が成り立っています。なぜシーバス釣りでウエーディングをする必要があるのか?ということを考えると、やはり「少しでも沖にいるシーバスにコンタクトすることができるから」であり、このことから見ても、シーバス釣りにおける飛距離の重要性が伺えますね。

飛距離を伸ばすには、使うルアーやロッド、ラインを意識する

シーバス釣りを楽しむ上で飛距離は必要な要素となりますが、正直なところ人間が道具を使って出せる飛距離には限界があります。より沖を攻めるのであれば、船に乗ったりウエーディングする以外、方法はないでしょう。しかし、ショアからの釣りの場合、ほんの1mの飛距離差が釣果に影響することもあるため「少しでも飛距離を伸ばす」という考えは、釣果を伸ばす上で非常に必要な要素であることは間違いありません。

では、シーバス釣りにおいて飛距離を伸ばすためには、どのような点を意識するべきなのでしょうか?飛距離を伸ばすためには「ルアー」「ロッド」「ライン」など、使う道具に視点を移すことが大事です。

 

まず飛距離を伸ばすためのルアーセレクトですが、物理的に考えるとバイブレーションや鉄板バイブなどの自重が重いルアーが良く飛びます。しかし、バイブレーションなどは使える状況下が限られているため、物理的に飛ばすことを諦めなければいけない場合、「シンキングペンシル」など、空気抵抗の少ないルアーであるほど飛距離が良く伸びます。ミノーなど、リップが付いているルアーは空気抵抗を受けやすく、飛距離を殺してしまう要因となってしまいます。

次に飛距離を伸ばすためのロッドセレクトですが、基本的にはロッドレングスが長いほど遠心力の影響で飛距離が出ますので、より飛距離を伸ばしたいときは長いロッドを使うことをおすすめします。そして使う「ライン」にもこだわりを持ったほうが良いです。より飛距離が出るラインはPEラインであり、細いラインであればあるほど飛距離を伸ばせる傾向にあるため、耐久性と飛距離を天秤にかけ、よりバランスの良いラインセレクトを行うことで、飛距離を伸ばすことができるようになるでしょう。

■飛距離を伸ばすにはシンキングペンシルがおすすめ

ラッキークラフト(LUCKY CRAFT)

実際、何mの飛距離を出せばいいの?

では、実際シーバスは何mの飛距離を飛ばせばよく釣れるようになるのでしょうか?合理的に考えると、より遠くへ飛ばすほうがシーバスとの接触機会が増えますし、スレていないシーバスを相手に釣りを展開できるようになるため、結論としては80mでも100mでも、とにかく沖に飛ばすほうが良く釣れる・・・ということが答えとなります。

しかし、実際にシーバスを釣ってみると分かりますが、80mも100mも飛距離を出さずとも、コンスタントにシーバスを釣ることは可能です。本音を言うと、20mも飛ばせばシーバスを釣ることができるため、「より遠くへ飛ばす」ことに力を入れるのではなく、どうやって近い場所にいるシーバスを釣るか・・・を考えるほうが、何かと得策であることが多いのです。では、なぜ飛距離を出さずともシーバスを釣ることができるのか?その理由を次の項でお話します。

飛ばすだけじゃダメ!近距離戦のほうが効率的な理由

沖にいるシーバスは、ルアーに対し警戒心が少なく、よりスレていないことが多いため、沖にいるシーバスは「釣れやすい」と考えることができますが、沖にいるシーバスを狙うためには、ベイトフィッシュの入り具合、タイミング、運、とにかく様々な要素が複雑に絡んでいるため、言い方を変えると「釣れるか釣れないかは時の運」要素が強いのです。つまり、この釣り方ではコンスタントにシーバスを釣ることが難しくなってしまうため、根本的な考え方を変え、「より近くにいる居着いているシーバスを狙う」ほうが、より効率的だと言えるのです。

具体的にどういうことなのか?シーバスは大きく分けて「回遊型」と「居付き型」にハッキリ分かれます。つまり、ベイトフィッシュを求め沖を回遊しているシーバスと、何かしらのストラクチャーに身を潜め、そこを通りかかる餌を捕食しているシーバスの2通りに分かれることになるのです。

 

そのため、シーバス釣りでコンスタントに釣果を伸ばすためには、沖にいるシーバスを狙うのではなく、何かしらのストラクチャーに居着いているシーバスを狙うほうが効率的であり、再現性が高いと言えるため、沖に向かってフルキャストするのではなく、橋脚やテトラ帯など、シーバスが身を潜めている場所をタイトに狙い、ピンポイントでシーバスを狙っていくほうが何かと効率的であることはお分かり頂けると重います。

もちろん、沖にいるシーバスを狙うときと、居着いているシーバスを狙うときを上手く使い分けることが一番ですが、「何が何でも飛距離が必要」そう考えている人は、その考え方を見直し、近くにいるシーバスに狙いを定めることで、より良い釣果を得ることができるようになるでしょう。

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