【シーバス×風】強風時やうねりがあるときの基礎知識

今回は、強風時やそれに伴う「うねり」が入ったときにシーバスゲームを楽しむときのまとめです。風が強い日にシーバスを釣ることができるのか?うねりはどのように影響するのか?そう悩んでいる人は、参考にして頂ければと思います。

強風時はシーバスが良く釣れる!?その理由を考えてみる

強風時のシーバスゲームは、風でラインが流されることによりラインメンディングが難しくなったり、風によるストレスの増加など、デメリットに感じる部分もありますが、実は「風」はシーバス釣りにおいてプラスに働くこともあるのです。もちろん、常識の範疇での風速にはなりますが、風が強い日に敢えて釣行することで良い結果に繋がることも珍しいことではないため、風があるから釣りに行かない・・・ではなく、風があるからこその戦略を取る・・・このような認識に切り替えることで、更に釣果を伸ばすことができるようになるでしょう。

では、なぜ風が強い日はシーバスが釣れやすくなるのか?その理由を考えてみます。

・シーバスの警戒心が下がる
・プランクトンが寄せられる
・飛距離が伸びる
・釣り人の数が減る

風によりシーバスが釣れやすいとされる理由は、上記4点です。ではこれら一つ一つを入念に考えていきましょう。

風によりシーバスの警戒心が緩くなる

風が吹いておらず、穏やかな海の状態を「凪」と言いますが、凪の状態ではルアーの動きがダイレクトに見られることになり、また、シーバスも外敵から身を護るため神経質になっていると推測することができます。事実、凪の日はシーバスの反応が悪いことが多く、その事実がその答えを物語っています。

そして、その点を考慮すると、風が吹くことにより波立ったり、少しの濁りが入ることによりシーバスの警戒心が下がり、ルアーに対し積極的にアタックしてくるようになる・・・と仮定することができます。事実、風があり波が立っている状況下のほうがシーバスが良く釣れる傾向にあるため、この推測が正しいという裏付けになっていると言えるでしょう。もちろん、凪の日に良く釣れることもあるため、あくまで【傾向】だということを認識し、そう考えておくことをおすすめします。

▼合わせて読みたい
濁りがある日はシーバスがよく釣れる?

プランクトンが寄せられ、ベイトが溜まる

風が強い日は海面を漂うプランクトンが流れやすくなり、その影響でシーバスが良く釣れることを考究することができます。具体的に言うと、風によりプランクトンが流され、そのプランクトンを食べに小魚が集まり、その小魚を食べにシーバスが集まる・・・というメカニズムが完成するため、つまり【風によるプランクトンの動きを考慮することで、シーバスの居場所を把握しやすくなる】と言えるのです。

例えば、岸向きに強風が吹いている状況下はチャンスであり、岸際にプランクトンが溜まる→際に小魚が集まる→それを食べにシーバスが集まるという食物連鎖がルアーの射程範囲内で頻繁に行われるようになるため、結果としてシーバスを釣るチャンスが増えるということになります。ただし、風向きによってはシーバスが沖に出てしまうこともあるため、その点を考慮しつつ釣行場所を絞っていくことをおすすめします。

飛距離が伸びる(逆効果になることも)

シーバスゲームはときに「ルアーをどれだけ遠くに飛ばせるか」が釣果を分ける大きな鍵となることもあります。例えば、どれだけ高性能な道具を使い、どれだけ釣れると評判のルアーを使っていたとしても、シーバスがいる場所に1mでも達せない場合、釣果に繋げることは難しくなるのです。この少しの差が釣果を左右する要因ともなるため、追い風による飛距離増加は、大きな武器となり得るのです。

しかし、当然ながら向かい風は飛距離が落ちる原因となるため、その逆張りとなる可能性もあることをお忘れなく。ただし、風によりプランクトンが寄り、ベイトフィッシュが寄っている状況下では飛距離が必要でないこともあります。

釣り人が少なくなる傾向

シーバスがよく釣れる!と評判の場所は、人が溢れかえり超ハイプレッシャーな状況となっていることが多いです。しかし、強風を嫌うアングラーは多く、風が強い日は一級ポイントであっても「人が少なくなる」傾向にあるため、つまり風が強い日は良い場所にエントリーしやすく、その結果として釣果が伸びる傾向にある・・・と言えるのです。

釣り人が少ない低プレッシャー化にプラスし、風による警戒心の低下が合わさることになるため、場合によって爆釣モードに突入することも。

危険を伴う「うねり」は釣行を断念しよう

うねりはときにシーバスの活性を高くしてくれ、我々アングラーに数多くのメリットをもたらしてくれることもありますが、ときにうねりが驚異となり牙を剥くこともあるため、台風前後など、あまりにうねりがひどい状況下では、釣行を断念する勇気を持ちましょう。うねりが堤防を乗り越えてきたり、足を攫われ海に落水してしまったり。うねり狂う海に落ちたことを想像するだけで、身の毛もよだつ状況をイメージすることができますよね。

釣りは自然の中で楽しむものであり、常に我々の常識を覆すような事態が起きることを想定しながら楽しむことが常です。荒波の中釣りを楽しんでこそ真の・・・と言う人もいますが、勇気と無謀は紙一重であり、危険を犯してまで釣りを強行し、危険意識を欠落させている人に釣りをする資格はありません。釣れる釣れないはさておき、安全第一に釣りを楽しむことを心情に釣り人としての腕を磨いていきたいところです。

風が強い日は風に打ち勝つルアーを

風が強い日のシーバスゲームでは、比重の軽いルアーを使うことをおすすめできません。風により飛距離が低下するのと、上手く操作できないマイナス点が相極まり、シーバスが釣れない要因となってしまうのです。ではどうするのか?その対策方法としては、単純に「風の影響を受けにくいルアーを使う」ことで解決することが可能となります。

具体的に言うと、メタルバイブ(鉄板バイブレーション)など、風を切るように飛んでいくルアーを使うことが好ましくなるため、強風時にシーバスゲームを楽しむときは、メタルバイブのような風に強いルアーを幾つか揃えておくことをおすすめします。

■強風時におすすめのメタルバイブ

関連記事一覧