今回は、ショアジギングにおいて釣れるか釣れないかを左右するほど大事な要素となる、ショアジギングの動かし方、つまり「メタルジグのアクション」についてまとめていきます。メタルジグの動かし方は大きく4つのアクションがあり、この全てを習得し、青物の活性に合わせた動かし方をすることでより良い釣果を得ることができるようになるため、ぜひ参考にして頂き、メタルジグアクションを我が物にして頂ければと思います。
ショアジギングの必須テクニック!5つの動かし方を知ろう!
そもそも、ショアジギングの動かし方には何通りのアクションがあるのか?という点ですが、ショアジギングでは大きく分けて「5つ」の動かし方があり、その5つの動かし方を使い分けることで青物の反応を確かめることができるため、その5つ全てを習得しておくことで、必然的により良い釣果を得られることができるようになるのです。
・ワンピッチジャーク
・ジャーク
・ただ巻き
・コンビネーションジャーク
・ボトム攻め
この5つがショアジギング必須の動かし方と言えるため、それぞれの特徴とやり方についてまとめていきたいと思います。
基本!ワンピッチジャーク
ショアジギングの基本と言えるメタルジグアクションが「ワンピッチジャーク」というテクニックです。その名の通りワンピッチでメタルジグを動かす方法で、小刻みに素早く動かすことで青物の本能に刺激し、口を使わすテクニックとなります。ショアジギングで強いて一つだけ動かし方を覚えるとすれば、このワンピッチジャークが一番有用的かつ使用頻度の多い動かし方となるため、まずはワンピッチジャークから覚えてみることをおすすめします。
動かし方は簡単で、着水後一旦ボトムへ沈め、着底と同時にジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャカと、1秒刻みでテンポ良くロッドアクションを付けます。こうすることでメタルジグがテンポ良く小刻みに動き、一瞬見せる平打アクションも相まって青物に高アピールすることが可能となるため、釣り場についてすぐがワンピッチジャークで素早く広範囲を探り、回遊の有無を確かめるようにしてみましょう。
■ワンピッチジャークはキレの良いアクションを出せるセンターバランスなメタルジグが有利
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ジャークで大きくスライドさせる!
ワンピッチジャークはジャカジャカとメタルジグを動かし青物にアピールする動かし方ですが、ジャークは瞬間移動的な要素を持ち、青物にリアクションバイトさせる動かし方となります。図のように、大きくメタルジグをスライドさせ、次のアクションまでの間フォールで食いを誘発する、ジャークの基本的な仕組みとしてはこんな感じです。アクション後のフォールが食わせの間となるため、ワンピッチジャークでは無反応なとき、ジャークを用いることで状況が一変することもあるため、ぜひ試してみて下さい。
ジャークのやり方ですが、着水後一旦ボトムを取り、ロッドを下から上に持ち上げるよう一気に持ち上げます。するとメタルジグが瞬間移動するように動くため、ロッドを再度下に戻し(この間でフォールさせます)余分なラインスラッグを取り、再度繰り返せばオッケーです。
■キレの良いジャークアクションを演出するため、水の抵抗を受けにくい形状をしているメタルジグがおすすめ
巻くだけ?ただ巻きも立派なテクニック
メタルジグはジャカジャカと大きく動かし使うイメージが強いですが、実は「ただ巻き」だけでも問題なく使用することが可能です。むしろ、無駄なアクションを付けずただ巻きオンリーなショアジギングのほうが良好な結果をもたらしてくれることもあるため、立派な動かし方の一つとして、習得しておくほうが良いでしょう。
やり方は簡単で、文字通り「ただ巻く」だけ。ですが、巻きスピードや巻いてくるレンジのキープ能力が釣果を分ける大きな鍵となるため、そう単純なものでもありません。ただ巻きは数ある動かし方の中でも難しいテクニックとも言えるため、海の中でメタルジグがどう動いているかをイメージし、様々な推測を立てた上で、戦略的なただ巻きを展開していくことをおすすめします。
■ただ巻きで動かないメタルジグもある!ただ巻きに適したメタルジグを使い、「リトリーブ」オンリーなショアジギングを楽しもう!
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コンビネーションジャークで猛烈アピール
ショアジギングの動かし方として「ワンピッチジャーク」「ジャーク」「ただ巻き」、この3つが基本的なテクニックとなりますが、何もそれら一つ一つを独立させる必要性はなく、1回のキャストで様々な動かし方を組み合わせることもオッケーです。様々な動かし方を組み合わせることで青物がどの動きに反応するかを見定めることも可能なので、慣れてきた段階で所謂「コンビネーションジャーク」を用い、ショアジギングを楽しんでいきましょう。
例えば、ボトム着水後にジャカジャカジャカジャカと素早いワンピッチジャークで一気に逃げる小魚を演出し、その後のアクションでジャークからのフォールを入れることで、後ろを追いかけてきていた青物に口を使わせることができる・・・イメージで言うと、このような感じですね。
ボトムを刻むのも一つの手
青物がボトムべったりを回遊しているときや、根魚やフラットフィッシュをメタルジグで狙う場合、ボトムコンタクトを用いた動かし方をすることが有効的です。ボトムから〜1mほどのレンジを探るときに有用的なアクションで、(必然的に根掛かりは増えますが)ボトムを探るときはこれ以上ないテクニックとなるため、ぜひ習得しておきましょう。
やり方は簡単で、ボトム着水後速やかにアクションを開始し、ジャカジャカと2回ほどアクション→ロッド角度を付けたままテンションフォール→再度着底。ボトムから速やかに立ち上げることが釣果を分ける鍵となるため、手元に伝わってくる情報やロッドティップなどを確認し、ボトム着底を確実に取ることが、ボトムを攻めるに辺り必要なスキルとなります。
■ボトムを攻めるときは「スロー」なフォールを演出できるメタルジグが有利!