ショアジギングでボトム着底を知る!底取りテクニックを身に着け、最高のクイックアクションを実践しよう!

今回は、ショアジギングでコンスタントな釣果を得るための必須テクニックとなる「ボトム着底(底取り)」のやり方についてまとめていきます。ショアジギングの基本として、「ボトムを確実に取り、素早く立ち上げる」ことが釣果に繋がる鍵となるため、つまり、しっかり底取りができないという事は、本来取れたはずの魚を取れなくなってしまう・・・ということなのです。

では、ショアジギングにおいてボトム着底を知るためには、どのような手段を取るべきなのか?具体的にまとめていきます。

なぜ、ボトム着底を正確に知る必要性があるのか?

そもそも、なぜショアジギングではボトム着底を瞬時に捉え、クイックにアクションを開始しなければならないのか?その理由としては「青物に見切られてしまう」「根掛かりが増える」この2点が挙げられます。

まず1つ目の「青物に見切られてしまう」点ですが、具体的に言うと、フォール中(メタルジグが沈んでいる最中)に後を追いかけてきていた青物が、ボトム着底後ピクリとも動かないメタルジグを見て、偽物の餌だと見切ってしまう・・・ということです。つまり、ボトム着底後はより速く巻き上げを開始することが釣果を伸ばす鍵となるため、ボトム着底後は速やかにアクションを開始し、できる限り青物に見切りを付けさせない工夫が必要なのです。実際、ボトムからの立ち上げでガツン!とヒットすることも多いため、必ず意識しておきたい点ですね。

 

そして2つ目の「根掛かりが増える」点ですが、これは文字通り着底したメタルジグを放置することで何かしらの障害物に引っかかったり、潮に流されることにより根掛かりが増えてしまう・・・というものです。1つ数百円もするメタルジグを何個も何個もロストしてしまうことに繋がりますし、海の中にメタルジグというゴミを残してしまうことにもなるため、できる限りボトム着底を速やかに察知し、根掛かりによるロストを防ぐことが大事です。

では、ショアジギングでボトム着底を知るための方法には、どのようなものがあるのか?

・スプールを抑える
・ラインを指で摘む
・ティップの返りで判断する

この3つを知っておくことでボトム着底を知ることができるようになるため、ぜひ習得しておきましょう。

スプールを指で抑え、ライン放出にテンションを掛ける

言葉にすると難しくなりますが、着底後余分なラインスラッグを巻取り、その後スプールに指を掛け、出ていくラインにテンションを掛けるように添えておきます。親指で出ていくラインを調整しながら、出ていく→止める→出ていく→止めるを繰り返し、ラインが出ていかなくなったタイミングが、ボトム着底の合図となります。

なぜ指でラインテンションを掛けるのか?というと、ゼロテンションでラインを出しっぱなしにしていると、風でラインが流され、ボトム着底を取れないばかりか、隣の人とトラブルになってしまう可能性があるため、よほどの無風状態でもない限り、指でラインテンションを掛け、ライン放出をコントロールすることが大事です。

ラインを指で摘み、止まった時点が着底の合図

ショアジギングでボトム着底を知る一番簡単な方法がこれ。先程はスプールに手を添え、親指でライン放出をコントロールしましたが、この方法では人差し指と親指でラインを軽く摘み、出ていくラインをコントロールすることになります。先程同様、ライン放出が止まった時点でボトム着底の合図となるため、速やかにベールを返し、アクションを開始すればオッケーです。

あまりに強くテンションを掛けてしまうと、フリーフォールではなくテンションフォールとなってしまい、着底に時間が掛かったり、攻めることができる範囲が狭くなってしまう懸念が生まれるため、指で摘むと言うよりは軽く押さえる感覚でやると、上手くいくことでしょう。

ティップ(竿先)の返りで判断する

この方法はキャスト後のボトム着底を知るというよりは、その後のボトム着底(2回目、3回目の着底)を知るときに有効的なテクニックです。ショアジギングでは、一度のキャストで巻き上げ→ボトム着底を3回〜4回ほど行うことが基本となり、つまり3回〜4回はボトムを取り直すことになりますが、何度もベールを返してライン放出させるのが煩わしかったり、ボトム付近をチマチマと狙いたいときなど、先程お話した2通りの方法ではロスが多くなる傾向にあるため、そんなときは「ティップの返り」でボトム着底を判断すると、何かと捗ることでしょう。

具体的に言うと、ジャカジャカジャカジャカと4回ほどアクションを付け、そのままロッドの動きを止めテンションフォール、こうするとヒラヒラとメタルジグが斜めに沈んでいきますが、メタルジグがボトム着底をした際、掛かっていたテンションがフッと抜けることにより、ロッドティップもフッとテンションが抜けることになります。

 

つまり、ティップを目視しておき、ティップテンションがフッと抜けたタイミングがボトム着底に合図となるため、ボトム付近を攻めるときやなど、テンションフォール戦略でショアジギングを楽しむときは、この方法を用い、ボトム着底を判断してみてはどうでしょうか?

着底が分からないときはジグの重さを変える

ボトム着底を知るのは難しい・・・そう感じる人も多いようですが、ショアジギングという釣りは、ルアーフィッシングの中でもボトム着底を知るのが容易な釣りです。というのも、ショアジギングでは30g〜80g程度のメタルジグを主に使うことになり、他の釣りと比べるとハイウエイトな道具を使った釣りとなるため、ボトム着底を知るのはそう難しいことではないのです。

では、なぜボトム着底を知ることが難しいと感じる人がいるのか?それは、使うメタルジグの重さが合っていないことが大きな理由となっています。潮の流れが速い場所や水深が深い場所の場合、軽いメタルジグを使っていると、潮で流され、場合によっては永遠とボトム着底に達しないこともあるため、時と場合によってメタルジグの重さを調整し、ボトム着底を把握しやすい環境を自らの手で作り上げることが大事な要素となるのです。

 

例えば、30gのメタルジグで底が取れないときは、50gまで上げてみる。50gのメタルジグで容易に底が取れる場合、40gにし調整する。このように、「難なく底が取れるギリギリのウエイト」に調整することが、ショアジギングで容易にボトム着底を知る一番の方法なため、まずはウエイト調整を意識し、簡単に底を取れる状況をセッティングすることが大事です。

ただし、重たくし過ぎてしまうと、釣れない要因となってしまったり、根掛かりが増えてしまう要因となるため、あくまで「ボトム着底が分かるギリギリの重さ」を意識し、使うメタルジグの重さをセッティングすることをおすすめします。

■どのような状況下でも対応できるよう、20g〜80g程度まで様々なウエイトを用意しておくことが大事

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