今回は、広い海を回遊している青物をメインターゲットとして狙う「ショアジギング」において、どれくらいの飛距離が必要なのか?また、少しでも飛距離を伸ばすためにできることはあるのか?という点について、まとめていきたいと思います。ショアジギングにおいて飛距離は大きな武器となることも考えられるため、より釣果を伸ばす1つの方法として、参考にして頂ければと思います。
ショアジギングにおいて「飛距離」は非常に大きな武器となる可能性が高い
ショアジギングにおいて「飛距離は必要なのか?」という疑問を感じている人も多いとは思いますが、その結論として、ショアジギングでは広い海を広く回遊している青物がメインターゲットとなるため、より広く探ることができるという観点から【飛距離を出せる】ということは、これ以上ない大きな武器となるのです。
もちろん、立ち位置から5mの場所を青物が回遊することもあるでしょうし、そう遠くへ飛ばさなくても結果が出せるときもありますが、例えば100mの飛距離を出せる人と、80mの飛距離しか出せない人がいたとして、95mラインを青物が回遊しているとなると、後者の方は当然釣果を上げることができなくなってしまうため、圧倒的に「飛距離を出せる人」が有利となることは間違いのない事実です。
このように、ショアジギングでは「できる限り遠くへ飛ばす」ことが釣果を伸ばすための1つの鍵だと言えるため、如何に飛距離を伸ばすことができるか、如何に遠くへ飛ばすかということを考えることで、より良い釣果を得られる可能性が高まることになるでしょう。
一体何mの飛距離を出す必要性がある?
では、一体ショアジギングでは何mの飛距離が必要なのか?という点ですが、この質問は「なぜ鳥は空を飛ぶのでしょうか?」と同じレベルの抽象的な質問であり、前項でまとめた通り、足元付近で釣れることもあれば、遠く100m沖でしか釣れないこともあるため、正確には「何m飛ばすかを考えるのではなく、広く探るため、より遠くへ飛ばす」ということが、この問の答えとなります。
80mよりは90m、100mよりは101m、このように、たった1mの差が釣果を分ける大きな鍵となることも十分考えられるため、とにかく1mでも遠く沖へメタルジグを届け、より広く探ることができる状況下を作り出すことが、ショアジギングで結果を残す上で必ず必要となってくる要素と言えるでしょう。
メタルジグの重さを増やせば良く飛ぶ・・・という訳ではない
ショアジギングにおいて、より飛距離を伸ばしたい・・・そう考えたときに一番手っ取り早い方法が「使うメタルジグの重さを増やす」ということです。物理的に考えると、30gよりは40gのほうが良く飛ぶでしょうし、40gよりは60gのほうがより遠くへ飛ぶでしょう。
しかし、だからと言って無駄にメタルジグの重さを増やすことは、逆に飛距離を落としてしまう要因となってしまうため、使う道具とのバランスを考え、最適なメタルジグの重さをセレクトすることが、飛距離を伸ばす上で大事な要素となってきます。
例えば、ショアジギングロッドには「推奨ウエイト幅」が定められており、例を挙げると「30g〜80gのメタルジグが扱えますよ」と表記されています。もちろん、あくまで推奨範囲のため、これ以下、これ以上のウエイトを使うことも可能ですが、より飛距離を伸ばすと考えたときに意識しておきたいことは、そのロッドで扱えるウエイトの中で、どの重さが一番最適なのか?という点です。
例えば、マックス80gまで扱えるロッドで80gのメタルジグを使うとなると、キャストするときの負荷が大きくなり、飛距離を落としてしまう原因となってしまいます。この場合、80gのメタルジグより、60gのメタルジグのほうが飛距離が伸びることもあるため、10gずつメタルジグの重さを変えていき、よりロッドとのバランスが良い重さを見つけ出すことで、より飛距離を伸ばすことができるようになります。
合わせて読みたい何gがベスト?ショアジギングで使うメタルジグの重さを知る | 超まとめ!ショアジギングロッドの選び方 |
ラインを細くすることも飛距離を伸ばす1つの手
ショアジギングでは、ブリやヒラマサなどの大型青物とファイトすることを想定し、太いラインをセレクトすることになりますが、摩擦の関係上、ラインが太くなればなるほど飛距離が落ちてしまうため、どうしても飛距離を伸ばしたいときは、使うラインの太さを細くすることも1つの手です。PE3号を使っているなら、2号まで細くする・・・という感じですね。
ただし、飛距離を出すために耐久性を落としてしまい、いざヒラマサがHITしたときにラインブレイク・・・となると、元も子もない話となってしまうため、必要な飛距離と耐久性のバランスを考慮し、使うラインの太さを決めるのが一番です。
合わせて読みたいショアジギングラインの太さはこう決める! |
経験を積み、キャストフォームを改善することで飛距離を伸ばすことができる
使うメタルジグの重さを調整する、ラインの太さを変える、この2点は飛距離を伸ばす上で有効的な手段であることは間違いのない事実ではありますが、この2点を差し引いてでも重要視しておきたいのは「キャストフォームの改善」です。慣れの割合が大きいですが、キャストが上手な人とそうでない人では、場合によって10m近い飛距離の差が出てしまうため、より上手にキャストできるようになることが、ショアジギングで飛距離を伸ばす一番の方法です。
コツとしては、垂らしを長くし、振り子の原理で飛ばすのが一番ですが、こればかりは言葉で聞くのではなく、実践でスキルを身に着けていくことが一番となるため、時間に余裕があるときは海へ通い、一投でも多くキャストすることが、飛距離向上スキルを身に着けるための一番の近道です。
■空気抵抗が少ないメタルジグを選ぼう