ショアジギングでフロロカーボンは邪道?その理由と代替案まとめ

ショアジギングラインではPEラインを使うことが主流だ。その理由は後ほどお話するとして、ではショアジギングに「フロロカーボンライン」を使うことはできないのか?というのが、この記事のピックアップ項目です。フロロカーボンラインはPEラインよりも安価だし、PEラインよりもフロロカーボンラインのほうが初心者向けだし、そう効いたことがある人も多いのでしょうが・・・

果たして、ショアジギングにおいてフロロカーボンラインは是か非か、具体的な解釈と共に考究していきます

フロロカーボンラインがショアジギングに適していない理由まとめ

結論を言うと、フロロカーボンラインはショアジギングで使うラインという意味では「ダメなライン」だと言えるでしょう。その理由としては、ショアジギングという釣りの性質を考慮した上でのことですが・・・ではなぜショアジギングにおいてフロロカーボンラインはNGだと言えるのか?という点について考えていきましょう

  1. 伸びがありすぎる
  2. 引っ張りに対する強度が弱い
  3. 初心者向けでもない
  4. 耐久性が弱い

では、一つずつ簡潔に噛み砕きます

伸びがありすぎる

ショアジギングにおいてフロロカーボンラインがダメな理由として一番に挙げられるのが「伸びがある」という点。フロロカーボンラインはナイロンラインに比べると伸縮率が低いが、PEラインと比べると圧倒的に伸びがあるラインだと言えるため、クイックな操作性が求められるショアジギングにおいてはダメなラインと言わざるを得ないでしょう。ショアジギングに伸びは不要なのです

具体例としては、ショアジギングでは「ワンピッチジャーク」などジャカジャカとロッドアクションを付けメタルジグを動かす釣りが基本です。ここでラインに伸びがあると、ロッドアクションをラインが吸収してしまい、メタルジグまで正確に動きが伝わらなくなってしまいます。こうなると釣果にも影響してきますし、伸びが凄すぎて操作している感がなく無駄に疲れてしまいます

この点を踏まえると、やはり伸びが少ないPEラインがショアジギングに適している・・・と言えますね

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引っ張りに対する強度が弱い

あくまでPEラインと比べると・・・という話ではありますが、フロロカーボンラインは引っ張りに対する強度がPEラインに全く及びません。ご存知の通りショアジギングのメインターゲットである青物の引きは凄まじく、瞬間的にラインへ負荷が掛かることが基本です。伸びがある分衝撃を吸収してはくれますが、青物のハイパワーの前にはその特性も無駄。サイズが大きな青物であれば、ブチッといとも簡単にラインを切っていくでしょう

この点を見ても、やはりPEラインがショアジギングには優秀だと垣間見えますね

初心者向けでもない

フロロカーボンラインはショアジギング初心者向け?と聞くこともあるが、決してそんなことはないと考えています。フロロカーボンほど癖があるラインもないですし、一度巻き癖が付いてしまうと非常に厄介なラインです。また使い込んでいく内にトラブルが頻繁することもあり、近年のハイスペックPEラインと比べると、昔ほど初心者向けのラインではなくなった・・・と言えますね。昔はPEラインの性能が悪く、その点を引き合いに出しフロロカーボンラインと比べることがよくありました

また、ショアジギングを含むルアーフィッシングではPEラインの使用が中心です。つまり、今後ルアー釣りを楽しむ上でPEライン使用は絶対条件だと言えるため、最初からPEラインを使い、PEラインに慣れておくことをおすすめします

耐久性が悪く意外とコスパが良くない

フロロカーボンは安価でPEラインは高価・・・と引き合いに出されることが多いですが、最近ではPEラインも2000円出せば買えるようになりましたし、もちろん耐久性も抜群です。PEラインに関しては、一度巻くと1年以上使い込む人がいるほど耐久面で優れています

一方のフロロカーボンラインは製品単価自体はPEラインよりも安価ですが、耐久性で見るとPEラインに劣ります。人によっては1〜3回の釣行で巻きかえるという人もいるほど劣化スピードが速いため、値段は安くとも総合的なコスパを考えるとPEラインに軍配が上がるでしょう。

よって、ショアジギングにはコスパが良いPEラインがおすすめです

フロロカーボン特有の伸びが欲しいなら、PEラインのリーダーとして長めに結束しよう

伸びの特性が欲しく、ショアジギングでフロロカーボンラインの使用を考慮している。青物の引きに対し柔軟に対処するためにラインの伸びが欲しいケースがありますが、それでもやはりメインラインにフロロカーボンラインを使用するのはおすすめできません。ショアジギングにおいてPEラインは絶対王者であり、フロロカーボンラインを絶対的に使う理由がありませんから

ただ、PEラインには必ず「ショックリーダー」を結束する必要性があり、ショアジギングでは多くの場合フロロカーボンラインでのショックリーダーを取ります。

ショアジギングにおいて伸びが欲しい、フロロカーボンラインの特性が欲しい、そう考えたときは、ショックリーダーとしてフロロカーボンラインを長めに結束することで、そのメリットをPEラインに付加することができるようになる。例えば3mのフロロカーボンショックリーダーを取るなど、フロロカーボンラインの特性が欲しい場合、長めにショックリーダーを取っておくことをおすすめします

■ショアジギングにはPEライン

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