今回は、アジングロッドを流用し「キス釣り」「ちょい投げ釣り」はできるのか？というテーマでお話していきます。アジングロッドしかないけど、ちょい投げ釣りでキスを釣りたい・・・
その疑問に終止符を打ちます
アジングロッドでキス釣り（ちょい投げ釣り）はできるのか？
そもそもアジングロッドで「キス釣り」「ちょい投げ釣り」はできるのか？という点を結論付けます
そもそも、アジングロッドでキス釣りを楽しむことはできるのか？という純粋な疑問ですが、結論としては「敢えてアジングロッドを使う必要性はない」と言えます
ちょい投げ釣りでは10g前後の仕掛けを使うことが多く、アジングロッドでは頼りないですからね。エギングロッドやシーバスロッドがある場合、そちらを流用するほうが良いでしょう
ただ、「手持ちにアジングロッドしかない・・・」という場合、条件を満たせば「アジングロッドでちょい投げ釣りを楽しむことができる」ので、その辺りを具体的に掘り下げてみます
流用するならこんなアジングロッドを使うべき
アジングロッドをキス釣りへ流用することは可能ではあるが、「条件を満たしたアジングロッド」を使うほうがいいです
ちょい投げ釣りにてアジングロッドは最適解ではないが、だからと言って使えないというワケでもない。手持ちにアジングロッドしかない場合、それを流用して楽しむのは全然ありだと思います
しかし、ご存知の通りアジングロッドはとても繊細であり、無理に使うと破損の原因となるでしょう。
では、キス釣りへ流用できるアジングロッドの条件は如何ほどなのか？考えてみます
パワーのあるロッド
一言でアジングロッドとは言っても、色々な種類がある。アンダー1gを使うために開発されたアジングロッドから、20gのフロートリグを扱えるほどのアジングロッドまで、多種多様に存在しています
そのため、キス釣りにてアジングロッドを流用する場合「アジングロッドの中でも比較的パワーのあるもの」であれば、問題なくちょい投げ釣りを楽しむことができるでしょう。
アンダー1gを扱うアジングロッドでは「不可能」ですね。恐らく大事なロッドが破損することでしょう
値段が高くないロッド
繊細なアジングロッドは、無理な負荷を与えると「ティップが折れる」などの事故に繋がります。つまり、負荷が掛かりやすいちょい投げ釣りの場合「ロッド破損リスクがそれなりにある」ため、
あまりに高価なアジングロッドを使うのは控えたほうが良いでしょう。1万円のアジングロッドが折れたときと、5万円のアジングロッドが折れたときでは精神的ダメージに大きな差がでますからね。もちろん、1万円でも泣くほど悔しいのが本音ですが・・
安価なアジングロッドにてキス釣りを楽しみましょう
ウエイトを背負えるロッド
ちょい投げ釣りでは、少なくとも5gの仕掛けを沖に向かってキャストできるほどの「耐久性」が必要です
アジングロッドの場合、「〜2gまでのウエイトまで背負える」みたいに、キャストできるウエイトの幅が狭いです。少なくとも5gの仕掛けを背負えるもの、欲を言うと10gほどを背負えるアジングロッドを使うほうが良いですね
キス釣りに使えるであろうアジングロッド
このアジングロッドなら流用できるかも
アジングロッドの中から「このロッドであればちょい投げ釣りに流用できるかな？」というものを集めてみました。もちろん、あくまで「できるとは思うよ」という範囲内の話なのでご了承ください
メジャークラフト クロステージ CRX-T732AJI
| 長さ | 7.3ft |
| ウエイト | 〜10g |
メジャークラフトからリリースされているアジングロッドで、〜10gまでを扱えるアジングロッドの中ではパワーあるモデルです。主にフロートリグなどを使ったアジングを楽しめるロッドであり、キス釣りにも向いているでしょう
値段も比較的安価のため安心ですね
20 月下美人 アジング 80ML-T
| 長さ | 8ft |
| ウエイト | 〜15g |
ダイワからリリースされている比較的安価なアジングロッドで、月下美人シリーズという安心感もあります。〜15gまで扱えるアジングロッドなので、キス釣り、ちょい投げ釣りに向いているロッドと言えますね。メインロッドとしても使えるでしょう
ダイワ アジングX72L-s
| 長さ | 7.2ft |
| ウエイト | 〜8g |
月下美人よりも安価なモデルで、アジング初心者向けのエントリーモデルです。堤防や漁港でのちょい投げ釣りに流用できるアジングロッドですね。アジングのサブロッドとしても人気のアジングロッドな ので、ちょい投げ釣りとアジングの兼用で1本持っておくと良いかもしれません
メジャークラフト ファーストキャストS682AJI
| 長さ | 6.8ft |
| ウエイト | 〜10g |
とにかく安価なモデルで、アジングエントリーにも最適ですが「ちょい投げ釣り」など様々な釣りに流用するために持っておいても良いアジングロッドです。これ一本あればすごく便利ですね。素敵な料金設定です
ソアレBB S74L-S
| 長さ | 7.4ft |
| ウエイト | 〜12g |
シマノ派の人はソアレBBをちょい投げ釣りに流用するのもありですね！このモデルはジグ単からフロートリグやキャロライナリグまで扱えるモデルで使い勝手良いですし、スペック的にアジング以外にも様々な釣りに流用できるロッドです
比較的安価なところも嬉しいところ
アジングロッドをキス釣りで使うメリット
アジングロッドをちょい投げ釣りに流用するメリットをまとめます
そもそも、当然アジングロッドは「アジング」を楽しむためのロッドですが、そのスペックからちょい投げ釣り、キス釣りに流用することで得られるメリットがあります
凄く繊細なアジングロッドだからできる繊細な釣りを上手く展開すると、より釣果を伸ばせることでしょう
ちょい投げ釣りにてアジングロッドを使うメリットは
- 感度が抜群に良い
- 引きを楽しめる
感度が抜群に良い
アジングはロッドが持つ感度性能が釣果に大きく影響する釣りです。そのため、感度良いロッドが多いのですが、当然この「感度が良い」というメリットをキス釣りに応用することができます
キスの小さなアタリでも取れますから、釣果伸びることは必須です。シーバスロッドやエギングロッドでは得られない優位性を持ち、釣りを展開していけるでしょう
合わせて読みたい| アジングは感度が大切な釣り |
引きを楽しめる
ちょい投げ釣りでのキス釣りは、サイズが小さいため「引きが物足りない」と感じる部分があります。特にシーバスロッドやエギングロッドを流用してる場合、顕著にその傾向が出ます
アジングロッドの場合、そもそもがサイズ小さなアジをターゲットにしてるロッドのため、キスの引きも十分に堪能できます。釣りに「引き味」を求める人には好都合なメリットですね
流用するデメリット
アジングロッドでちょい投げ釣りをするときに生じる「デメリット」もあります
アジングロッドをキス釣りに流用するメリットの裏には、デメリットも見え隠れしています。流用するときは、このデメリットを受け入れられるかどうかを加味した上で、使うようにしてください
アジングロッドをキス釣りへ流用するデメリットは
- 折れるかもしれない
- 遠投できない
折れるかもしれない
アジングロッドはとても繊細なロッドです。先程紹介した「それなりにパワーのあるアジングロッド」であれば恐らく大丈夫ですが、ジグ単アジングを中心に楽しむロッドであれば「折れてしまう」リスクが当然高まります
実は著者も一度「アジングのついでにちょい投げ釣りをしたとき」に折ってしまったことがあります。3万円するロッドを・・・
遠投できない
アジングロッドは基本として「背負えるウエイト」が少ないです。10gほどの仕掛けを投げるのが限界でしょう。そのため、遠投し沖にいるキスを狙うには適していないため、漁港内などでちょい投げできる範囲内にキスがいる場所を探す必要性があります
遠浅サーフでの遠投は不可能なので、その点を理解した上で流用したいところですね
以上、アジングロッドをキス釣りに流用するときは参考にして頂ければと思います