シーバスを狙うときの「ただ巻き」戦略を知る!ただ巻くだけでは片付けられない奥深さを知っておこう!

今回は、シーバスルアーフィッシングで最もマイナーな釣法となる「ただ巻き」についてまとめていきます。ただ巻きと聞けば、「ただ巻くだけだから凄く簡単」そう感じる人も多いですし、実際多くの釣り人がそのような意識を持ち釣りを楽しんでいますが、実はシーバスフィッシングにおけるただ巻きは、釣果を嘘のように分けるほど重要であり、難しいテクニックの1つとなるため、「ただ巻くだけ・・・」と考えるのではなく、【より釣るためのただ巻き】を意識しておくことで、より良い釣果を得られることは間違いありません。

このページでは、シーバスゲームにおけるただ巻きの考え方や、使うルアーによるただ巻きの使い分けなどについて細かくまとめていきますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

滅茶苦茶に釣果に差が出る!ただ巻きを上手くするために意識しておきたい5つのポイント

ただ巻きとは?という点は、おにぎりとは?と質問するほど不毛な問であり、敢えて書くと「ただ巻くこと」という一言に集約されるため詳しくは記しませんが、ただ巻きは「ただ巻く」だけだからと言って簡単なのか?となると、決してそうではないことを知っておいたほうが無難です。もちろん、何も考えず、何も意図せず巻いてくるだけでもシーバスがアレヨアレヨと釣れてくれることもありますが、ただ巻きに対しストイックに考えている人、そうでない人でのトータル的な釣果を考えると、恐らく前者のほうが1.5倍、いや、2倍以上の釣果を得ることができるでしょう。

そのくらい、シーバスゲームにおいて「ただ巻き」というテクニックは、外すことができない大切なものだということです。

 

では、シーバスゲームにおいてただ巻きが上手い人とそうでない人の間には、どのような溝があるのか?という点ですが、下記5つのポイントをより強く意識することで、より良いシーバスの釣果を得られることができるでしょう。

・ロッドの角度
・巻きスピード
・食わせの間
・均等に巻く
・ストラクチャーにぶつける

以上5つが、ただ巻きでシーバスを狙うときに意識しておきたいポイントとなるため、しっかりと頭の中に叩きこみ、しっかりと実践することで、恐らく今までよりも1.5倍以上の釣果に恵まれることでしょう。では、それぞれ1つずつ、丁寧に作られた参考書の如く、詳しく掘り下げてみたいと思います。

ロッドの角度を意識する

シーバスゲームで「ただ巻き」にて釣りを楽しむときは、リトリーブ中のロッド角kにも気を使うべきです。ロッドを立てるようにリトリーブするのと、ロッドを寝かすようにリトリーブするのとでは、ルアーが潜るレンジに差が出たり、風の影響を緩和させたりと、釣果を左右するほどの差が出てしまうため、なんとなくの角度でロッドを構えるのではなく、より戦略的にロッド角度を決めることをおすすめします。

例えば、ロッドを立てるとラインが上方向に張られるため、ルアーはより上のレンジを泳ぎます。表層付近を攻めるときや、少しでも上のレンジを引きたいときは、ロッドを立てた状態でリトリーブすればオッケーです。ただし、海面から出るラインの量が多くなるため、風が強い日は風の影響を受けてしまいやすくなるため注意が必要です。

 

反対に、ロッドを寝かした状態でただ巻きを行うと、より下のレンジを攻めることができるようになり、例えば「水面直下」などを攻めるときなどは、ロッドを寝かした状態でリトリーブすることでより性格なアプローチを行うことができるでしょう。

巻きスピードを意識する

ただ巻きは、シーバスの活性に合わせたり、時間帯により「巻きスピード」に変化を付けることが基本です。例えば、シーバスの活性がフルに高いときは高速巻きでリアクションバイト狙いのただ巻きが効くこともあれば、シーバスの活性が低く、よりスローなリトリーブにしか反応しない・・・ということもあるため、シーバスの活性に合わせた巻きスピードを考慮することは、釣果を左右するほどの大事な要素となる訳です。

また、時間帯によっても巻きスピードを変えてやるべきです。昼の明るい時間帯にスローリトリーブをしてしまうと、シーバスに見切られてしまう原因となってしまうため「早巻き」が有効的。反対に、視認性が悪くなる夜の時間帯では、早巻きになるとシーバスがルアーを見失ってしまう率が高くなってしまうため、よりスローなただ巻きが求められるのです。

 

このように、シーバスの活性や時間帯によって巻きスピードを変えることもまた、ただ巻きテクニック上達の第一歩となるため、自分なりの巻きスピードを確立し、よりシーバスにアプローチしやすい巻き速度を把握しておきましょう。

食わせの間を入れる

シーバスの活性が高いときは、ただ巻きだけでガツン!とHITしてくることが多いですが、シーバスの活性が低いときなど、ただ巻きだけではどうも食いが悪い・・・そのような状況下に置かれてしまうことがあります。この場合、ただ巻いてくるだけだと思うような釣果を得ることができないため、少し考え方を変え、【ただ巻きの中に食わせの間を入れる】ということが、大事な要素となってきます。

具体的に言うと、ただ巻きの中に「トゥイッチ」を1〜2回ほど入れ、リアクションバイト的な食わせの間を入れるのもアリですし、リトリーブの中に数秒のステイを入れ、シーバスが捕食しやすい間を作ってやるのもまた、1つの手です。食わせの間を作る、作らないが釣果を劇的に分けることもあるため、ただ巻きだけで反応が悪いときは、食わせの間として何かしらの対策を練ることで、上手くいくことも多いです。

均等に巻くことの大切さ

ただ巻きでより多くのシーバスをゲットするには、「より均等で、よりブレのないただ巻き」を意識する必要がでてきます。ただ巻くだけだから・・・と適当にやっていると、怒涛の如く釣果を上げるベテランアングラーに差を付けられるばかりです。

ではなぜ、均等に巻くことが大事なのか?それは、巻きにブレが生じることにより、ルアーの動きにもブレが生じてしまい、結果としてシーバスの警戒心を高めてしまう結果となってしまうから・・・なんですね。シーバスは我々アングラーが思っている以上にルアーを見ており、想像している以上にルアーを追尾しているため、ほんの少し挙動がおかしくなるだけで口を使うことを止めてしまうのです。

 

より巻き感の良いリールを使ったり、より安定したハンドルノブやダブルハンドルなどを使うことにより、より均一なリトリーブを実現することもできるため、その辺りも含め「均一なただ巻き」を意識することが大事です。

ストラクチャーにぶつけて姿勢を崩すのも有り

本来、海底に沈む何かしらのストラクチャー(障害物)は避けて通るべき存在ですが、ときにストラクチャーはルアーの水平姿勢を崩すための布石として使うこともあり、その不規則な動きを皮切りに、シーバスの捕食スイッチをオンにすることができます。

一定の動きで動いていたルアーが、岩などの障害物に当たり姿勢を崩すことで、その急速な変化に食性や本能を刺激されたシーバスが、衝動的に口を使ってしまう、所謂「リアクションバイト」を狙った戦略だということですね。凄く高難易度なテクニックではありますが、物にすることでこれ以上ない武器となることもあるテクニックとなるため、腕に自信のある人は、ただ巻きの中で「ルアーをストラクチャーにわざとぶつける」という変化球を入れてみてはどうでしょうか?

ミノー、シンペン、バイブレーション、使うルアーによる、ただ巻きの考え方

シーバスゲームでメインとして使うルアーは、ミノー、シンキングペンシル(シンペン)、バイブレーションの3つですが、この3つそれぞれに異なる特徴があるため、当然ただ巻きの考え方も変えていかなくてはいけません。全てのルアーを同じように巻いているだけでは、本来釣れていたはずのシーバスをも逃してしまう結果に繋がることが多いため、使うルアー別の「ただ巻き」方法について知っておくことが大事です。

では、ミノー、シンキングペンシル、バイブレーション、それぞれを使うときに意識しておくべき「ただ巻き」のイロハについてまとめていきます。

ミノーは速すぎず遅すぎず、一定速度でのリトリーブを意識する

ミノーとは、前方にリップが付いており、このリップが水を噛むことにより一定のレンジをウォブンロールしながら引いてこれるルアーのことであり、シーバスゲームで最もスタンダードなルアーと言えます。リップがあることにより、ただ巻きするだけでブルブルと小魚のようなアクションを演出することができるため、「ただ巻きで使うために生まれてきたルアー」だと言っても可笑しい話ではありませんね。

ミノーをただ巻きするときに意識したいことですが、ミノーを使うときは「一定速度で均等にリトリーブしてやること」が非常に大切な要素となってきます。リップの水噛みによりルアーの動きが生まれるため、あまりに遅すぎるリトリーブや、反対に速すぎるリトリーブでは動きが破綻してしまうため、明るい時間にルアーの動きを確認し、ベストな巻き速度を確認しておくことが大事です。

▼シーバスおすすめミノー

シンペンはスローにナチュラルな演出を

シンキングペンシルとはリップが付いていないルアーのことで、ルアーが沈もうとする力と引っ張られる力が上手く作用し、ユラユラとナチュラルなロールアクションが特徴的なルアーです。

ミノーに比べるとアピール力の少ないルアーではありますが、スレたシーバスを相手にするときや、バチ抜けパターンのときなど、シンキングペンシルでなければ釣れない状況下がこれぞとまでにあるため、必ず持っておきたいルアーの1つです。

 

シンキングペンシルは「スローに使う」ことがメインとなるルアーのため、スローリトリーブメインの使い方が基本となります。速く巻きすぎるとロールアクションが出ず、シンペンが本来持つ力の2、3割しか発揮できないようになるため、こちらも明るい時間帯に動きを確認しておき、ベストな巻きスピードを把握しておきましょう。

▼シーバスおすすめシンペン

ラッキークラフト(LUCKY CRAFT)

バイブレーションは早巻きが基本

バイブレーションはただ巻きすることで小刻みにボディが震えるルアーであり、ミノーやシンペンと比べ、様々なレンジをサーチしたり、より速い釣りを展開するときに向いているルアーだと言えます。樹脂製、金属製のバイブレーションがあり、ナイトゲームでは樹種、デイゲームでは金属のバイブレーションがおすすめです。

バイブレーションは基本として「早巻き」が基本となりますが、ルアーによりベストな巻きスピードが細かく異なるため、よりバイブレーション波動を出し、より姿勢が安定する巻きスピードを把握することで、よりバイブレーションの持つ魅力を発揮しながら、シーバスゲームを楽しむことができるようになります。

 

ボトムやボトムちょい上を攻めたいときは、バイブレーションしか選択の術がないことも多々あるため、必ず1つ2つはケースに入れておきたいルアーですね。現場に付いて一発目のサーチ役にも最適です。

▼シーバスおすすめバイブレーション

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