メバリングを含む釣りを楽しんでいると、どうしてもリスクのある「根掛かり」ですが、仕掛けのロスによる金銭面、時間のロスはもちろんのこと、海の中に仕掛けという名のゴミを残すことになるため、根掛かりは百害あって一利なしと言えるほど、釣り人や自然にとって「無駄なこと」だと言えます。そこで今回は、メバリングを楽しむときに覚えておきたい「根掛かりの回避方法」についてまとめていこうと思うので、「メバリングで根掛かりが頻発する・・・」そんな人は、ぜひ参考にして頂ければと思います。
根掛かりはボトムを取ることが一番の原因！よって、ボトム以外のレンジを攻めることで一発解決！
そもそも、根掛かりは「根にルアーが引っ掛る」ことで起こるため、大前提として【根のない場所では起こりえないこと】だと言えます。つまり、ボトム（底）を攻めなければ、理論上根掛かりすることがないため、どうしても根掛かりを避けたいときは、ボトムを取らないメバリングを徹底することをおすすめします。もちろん、中層や表層に浮いているゴミなどに引っ掛かりルアーロストしてしまうこともあるため、その辺りは注意して下さい。
メバルは根魚に分類される魚であるため、「ボトムを狙わなければいけない」と認識している人も多いようですが、メバルは特に夜の暗い時間帯になると、ボトムや付いていた障害物から身を離し、表層付近で積極的な捕食活動を行う魚です。つまり、わざわざ根掛かりリスクのあるボトム付近やストラクチャー周りを狙わずとも、表層付近で成立する釣りとなるため、どうしても根掛かりしてしまう・・・根掛かりが原因で釣りが嫌いになりそう・・・そう考えてしまう人は、まず「表層でのメバリング」から初めてみてはどうでしょうか？
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ボトムを攻めるときは、「ギリギリ取れるウエイトセッティング」が大事
とは言っても、メバリング上級者になるほどボトムに潜む良型メバルを狙ったり、障害物にピッタリ付いたメバルを狙っていることが多いです。つまり、よりメバリングを極めようと考えるのであれば、根掛かりリスクを考慮した「ボトムやストラクチャー周りの攻め」は必要不可欠な要素となるため、どう根掛かりを回避し、メバルを釣るのか？が、メバリングでランクアップするための一つの障壁だとも言えるでしょう。
まず、根掛かりが多発してしまう人に最も見られるのが「使うジグヘッドが重たすぎる」ということ。理論上、ジグヘッドが重たくなればなるほど根掛かりしやすくなるため、メバリングで使うジグヘッドウエイトを決めるときは、【ボトムをギリギリ取れる重さ】にセッティングすることで、根掛かりリスクを大幅に下げることが可能です。
例えば、1gでボトムを取れる場所で、軽いジグヘッドではボトムを把握しにくいから余裕を持って2gを使う←これは、自ら根掛かりを誘発してしまう愚策だと言えます。また、ジグヘッドの重さは釣果に密接する大事な要素となり、経験上必要以上に重たくなればなるほど、食いが悪くなってしまいます。つまり、無駄に重たいジグヘッドを使うことは根掛かりリスクを増やすだけでなく、釣果にも悪影響を与えることになるため、「ギリギリボトムを取れるウエイトセッティング」を心がけることで、より良い釣果に恵まれることは間違いありません。
■0.2g単位で複数ウエイトを用意しておくのがおすすめ
釣場へ通い、根の位置を把握しておくことも大事な要素
メバリングで根掛かりを極限まで少なくするためには、釣場の状況把握が必要です。例えば、どこのどの場所に根があるのか？を把握していれば根掛かりを防ぐことができますし、根の位置が分かるということは根に潜む魚の位置も分かるということになるため、釣果にも繋がる大事な要素となります。
そのため、明るい時間にメバリングを楽しむ、何度も同じ釣場に通い地形を把握しておくなど、釣場の状況を知ることで、より精度の高いメバリングを楽しめるようになることが間違いないでしょう。ただ、季節によって海藻が伸びている・・・などの不確定要素もあるため、その辺りも注意しながら地形変化を知っておくことが大事です。
根掛かりしても大丈夫？回収率を高める方法を知っておこう！
そもそも、なぜ根掛かりは絶対悪なのか？それは、根掛かりすることによってルアーをロストしてしまう、海の中に仕掛けという名のゴミを残してしまう・・・という点にあり、裏を返せば「ルアーを回収することさえできれば、根掛かりなんて怖くない！」と言えます。つまり、根掛かりしても回収する術を知っておけば、根掛かりなど一切怖くなく、ただの過程となるのです。
もちろん、100％根掛かりを回避できる魔法のような方法はありませんが、回収率を高めるために最も意識しておきたいのが【根掛かりに対し合わせを入れない】こと。根掛かりをアタリと勘違いしたり、根掛かりしたことによる苛立ちから竿を煽ることにより、より根にフックが食い込み、取れるはずだった根掛かりを取れない根掛かりにしてしまうのです。自ら根掛かりをひどくする行動は止めたほうが良いですね、ロッドに無駄な負担も掛かりますし・・・。
そして、根掛かりしたときは（可能であれば）立ち位置を変えて引っ張ってみることが大事です。根掛かりした同じ方向から力を加えると、より根にフックが刺さり込む可能性があるため、右か左に立ち位置を変え引っ張ることで、すんなり取れることが多いです。もちろん、力強く引っ張るのではなく、軽く引っ張るだけでオッケーです。これを意識することで、思っている以上に根掛かりの回収率が高まります。ぜひお試しあれ！