今回は、シーバス釣りを楽しむ上で最も大切なポイントとなる「場所選び」についてのまとめです。シーバス釣りで釣果を伸ばすには、使う道具であったり、自身の腕であったり、複数の要素が複雑に絡み合うのですが、その中でも最も重要度が高い点が【場所選び】です。釣行場所を外してしまうと、どれだけ腕があろうと、どれだけ良い道具を使おうと、釣果を伸ばすことが難しくなってしまうため、適当な場所選びを行うのではなく、しっかりとした戦略性を持った場所選びを推奨します。
シーバスが好む場所を知ろう!
シーバス釣りを楽しむ場所を考えるときに、まず知っておきたいことが「シーバスはどのような場所に好んで生息しているのか?」という点です。つまり、シーバスの習性を知り、シーバスが沢山いる可能性が高い場所を絞り込むことで、より魚影が濃い場所で、より釣果を望めるシーバスゲームを楽しむことができる・・・ということです。
では、シーバスはどのような習性を持ち、どのような場所を好む傾向にあるのでしょうか?
・ベイトフィッシュが豊富
・隠れる場所がある
・流れがある
シーバス釣りを楽しむ場所を絞り込む上で強く意識しておきたいのは上記3点です。特に「ベイトフィッシュの有無」は非常に大事なポイントとなり、餌のない場所にはシーバスもいない・・・と考えるほうが無難ですので、イナッコやイワシ、バチなどのベイトが沢山いる場所を意識し、場所を絞っていきましょう。
そして、シーバスは何かしらの障害物に身を隠したり、障害物の影からベイトフィッシュに襲いかかる習性を持っているため、隠れる場所が何もないような場所よりは、身を隠せる場所が沢山ある場所に好んで居着く傾向があります。また、流れのある場所はシーバスの餌となるベイトフィッシュが多い傾向にあり、流れによりシーバスの活性も高くなる傾向にあるため、流れがない場所よりは、流れがある場所のほうが釣れる可能性が高い・・・そう認識しておきましょう。では、この3点を踏まえた上で、具体的な「シーバス釣りを楽しむ場所」を考えていきます。
河口(河川)は大型シーバスも混じる好ポイント!
シーバスは海だけではなく、汽水域にも積極的に入ってくる習性を持っています。そのため「河川」はシーバス釣りの一級ポイントとなっており、稚鮎やイナッコ、バチなど、シーバスが好むベイトフィッシュが数多く生息している場所であれば、非常に高い確立でシーバス釣りを成立させることができます。特に河口には上げ潮で入ってくるベイト、下げ潮で流れてくるベイトなど、そのようなベイトフィッシュを待ち構えるようにシーバスが定位していることが多く見られるため、間口の広い河口では、時合になると乱舞するようにシーバスがボイルしている光景を見ることも可能です。
河川の釣りは「ドリフト釣法」など、上級テクニックを要する場面もありますが、パターンを見つけることさえできれば比較的簡単に釣果を上げることのできる場所でもありますし、80cmを超えるランカーシーバスが釣れる可能性も高いので、近くに目ぼしい河川がある場合、ぜひシーバスゲームを楽しんでみて下さい。
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■河口におすすめなルアー
初心者向け!港湾部でイージーシーバスゲーム
これからシーバスゲームを始める初心者の方におすすめな場所が「港湾部」です。港湾部と言うとアバウトな分類となりますが、大型船が留まっている港であったり、都市型の運河筋であったり、漁港であったり、桟橋であったり、人間の手が多く加わっている場所を総称して「港湾部」と考えておけばオッケーです。港湾部には常夜灯や排水口など、人工的に作られたシーバスの一級ポイントが沢山あり、足場も良く気軽にシーバス釣りを楽しめる場所が多いことから、ちょっと街へ遊びに行く感じで、シーバス釣りを楽しめるという魅力があります。
もちろん、シーバスが居着く条件であるベイトフィッシュの有無や流れの有無は絶対条件となりますが、こんな場所でシーバスが釣れるの?というような場所でも数多くのシーバス釣果を上げられる場所は沢山あるため、目ぼしい場所は虱潰しに探っていき、自分だけの港湾ポイントマップを作っていくことをおすすめします。
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テトラ帯に潜むシーバスを狙おう!
足場が悪く難易度が高くなりますが、複雑に波消ブロックが積み重ねられた所謂「テトラ帯」は、シーバス釣りの好ポイントです。というのも、テトラ帯には沢山のベイトフィッシュが居着いたり、回遊してくる条件が揃っているのと、シーバスが身を潜めることができる場所が沢山あるため、シーバスの魚影が濃く、安定した釣果を望める場所となっています。
テトラの隙間にシーバスが隠れており、前を通るベイトフィッシュを捕食しているため、テトラの際ギリギリにルアーを通してやると・・・ズドン!とヒットすることが多いです。
■ツリネタ編集部おすすめの釣り方!→テトラの際に鉄板バイブを通してみよう!おすすめはメジャークラフトの「ジグパラブレード」
人工的な排水周りも好ポイント!
シーバスは流れのある場所を好む習性がありますが、海に流れをもたらす要因は大きく3つあり、「潮の流れ」「河川の流れ」そして、排水のような人工的な流れの3点です。潮の流れや河川の流れは自然的な要因が絡み合っているため、流れの強弱が出やすい傾向にありますが、排水周りは常に流れが出ている傾向にあり、多くのベイトフィッシュが居付き、そのベイトフィッシュにシーバスが付く・・・という好循環が起こっているのです。
そのため、排水周りはシーバスの一級ポイントとなっていることが多いため、目ぼしい排水口がある場所は、必ずチェックしておくことをおすすめします。特に、冬の低水温期に温水が出ている排水周りは、冬時期のシーバスゲームに最適です。
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ストイックにシーバスを狙う!磯釣りを楽しもう!
上級者向けにはなりますが、「磯」もシーバス釣りに適した場所であることが多いです。潮通しの良い磯には沢山のベイトフィッシュが集まり、そのベイトフィッシュを食べにシーバスが回遊してくるという流れが出来上がっているため、釣りに慣れてきた頃合いを見て、磯釣りに挑戦してみることもありではないでしょうか?
また、磯ではヒラスズキやブリなどの青物が釣れることもあるため、港湾部よりは1ランク2ランク強めのタックルセッティングで挑むことをおすすめします。
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