アジングは「常夜灯」を狙う!真っ暗な場所よりもアジの居場所を特定しやすく、イージーな釣りを展開できる

今回は、アジングを楽しむときの一級ポイントとされる「常夜灯」周りでの釣りについてのまとめです。常夜灯とは、その名の通り夜の常夜灯に常に灯っているものであり、その光が海を照らし、アジを含む様々な生物を引き寄せてくれています。特にアジング初心者の方にとって「常夜灯周り」は外せないポイントとなるため、常夜灯でアジングを楽しむときの基本やコツ、使うワームの種類やカラーなどについて知っておくことをおすすめします。

常夜灯はなぜアジングの一級ポイントとなるのか?そのメカニズムを簡単に解説

常夜灯はアジングの一級ポイントとして名を馳せていますが、ではなぜ常夜灯はアジングにおいて外せないポイントとなっているのか?そのメカニズムを簡単にまとめていこうと思います。まず大前提として知っておきたいのは、常夜灯周りでは「食物連鎖」が起きているということ。この食物連鎖が鍵となり、常夜灯周りがアジングの一級ポイントとなるのです。

具体的に言うと、常夜灯の明かりに寄せられ、プランクトンなど目に見えないような小さい生物が集まってきます。そして、そのプランクトンを捕食するためにアジが集まり、更にそのアジなどを捕食するためにシーバスなどの大型魚も集まってくる・・・というのが、常夜灯周りでアジングが有効的とされる理由です。ただ、シーバスが集まってしまうとアジが怯えてしまい、釣果が激減することもありますが。。

 

つまり、常夜灯周りはアジが集まる性質があり、「アジの居場所を確実に把握できる」ことになるのです。アジは回遊性の高い魚のため、居場所を特定することが非常に難しく、アジの居場所が一目で分かる常夜灯周りは、アジングを楽しむ人にとって非常に手軽にポイント選定ができる最高の場所となります。ただし、集まるアジのサイズが小さくなる傾向にあるため、「大きなアジが釣りたい」そんな人には不向きであり、逆に「とりあえずアジが釣りたい」そんな人にとっては、常夜灯周りは最高級のポイントとなるでしょう。

常夜灯周りでアジングを楽しむときのコツと釣り方

常夜灯周りでアジングを楽しむときのコツですが、まずは多数ある常夜灯の中から「アジが活発に動いている場所」を探し出すことから始めるのが一番です。規模が大きな漁港になると常夜灯の数も桁違いに多くなるため、どの常夜灯の明かりにアジが付いているのか?を見極めることが、釣果を伸ばすためのポイントとなります。表層でアジがボイルしていたり、常夜灯の明かりに小魚が付いているような場所は激アツですので、そのような場所を探しランガンしていくことが大事です。

常夜灯周りでの釣り方ですが、抑えておきたいのが「明暗の境目」です。つまり、常夜灯の明りが当たっている場所とそうでない場所の境目がポイントとなり、明るい場所に溜まっているベイト(プランクトンなど)を、暗い場所からアジが捕食している傾向が強いため、明暗の境目を意識しながら釣りを展開していくことがベストです。

 

また、狙うレンジも大事な要素となり、まずはより明かりの強い表層付近から攻め、反応がなければ中層、ボトムと徐々にレンジを下げていき、アジの反応を見ていきましょう。どのレンジでも当たりすらないときは早々と諦め、ランガンでアジの居場所を探していくことがおすすめです。

常夜灯での釣り方は、ただ巻きよりも「フォール」が有効的であることが多いため、フォールでフワフワと漂わせる釣り方をメインに攻めていくことをおすすめします。

常夜灯ではどのようなワームを使う?カラーは?

常夜灯周りで使うワームですが、主に「プランクトン」を捕食しているアジをターゲットとするため、限りなくプランクトンを演出できるようなワームが好ましいです。とは言っても、ワームでプランクトンの大きさを演出することは不可能なため、プランクトンのようにフワフワと漂わせる感じでアジを狙うことになります。

具体的に言うと、「クリアカラー」や「点発光(ドットグロー)」のようなカラーを使い、ワームの種類は「水噛みが良く、一定レンジを長く攻められるもの」が好ましいですね。水噛みがよくなると水の抵抗を受けやすく、沈むスピードを緩めることができ、結果として一定レンジを漂わせやすくなります。また、よりフワフワとさせるために1g以下のジグヘッドを使うことを主とし、ツリネタ編集部が常夜灯周りを攻略するときは、0.2gや0.4gなどの超軽量リグを使うことが多いです。もちろん、必要な飛距離や狙う水深によってジグヘッドの重さを調整することが一番ですが、大前提としてフワフワさせたいのであれば、0.4g程度のジグヘッドを使うことを強くおすすめします。

■常夜灯攻略におすすめワーム

真っ暗な場所ではアジは釣れない?アジのサイズを上げるなら、常夜灯のない真っ暗な場所がおすすめ

常夜灯はアジングの一級ポイントですが、そうなると「常夜灯のない場所ではアジングを楽しめない」と考えてしまう人が一定数いるようです。が、アジングは必ずしも常夜灯が必要ではありませんし、真っ暗な場所でも問題なく成立する釣りのため、アジングビギナーを脱したいのであれば、真っ暗な場所へアジングを楽しみにいくのも一つの選択肢です。

というのも、常夜灯ではどうしてもサイズの小さなアジがメインとなってしまい、20cm以上の中アジが釣れる可能性が低くなってしまいます。そのため、サイズの良いアジを釣りたい・・・と考えるのであれば、常夜灯の有無は関係なく潮通しが良く中アジ以上のアジが回遊してきやすい場所へ釣行することが必須条件となるため、【アジングでは必ず常夜灯が必要】という先入観は、色々な意味で損をしていると言えるのです。例えば、潮通しの良いテトラ帯でのアジングなどですね。

 

ただ、真っ暗な場所ではアジの居場所を特定するのが難しく、常夜灯のアジングに比べると難易度が跳ね上がることは事実です。そのため、アジング初心者の頃はまず常夜灯周りから攻め、段階的に真っ暗な場所を攻めていく・・・という流れを取ることが一番のため、そのような感じで徐々にエキスパートへの階段を登っていくことをおすすめします。

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