チニングにてチヌを狙うときは「ボトムのズル引き」がスタンダードですし、実際ナイトゲームでのチニングの場合、ズル引きに勝るテクニックはないでしょう。しかし、デイゲームにおけるボトムのズル引きはチヌに見切られてしまう要素が多くなってしまい、釣果へ繋げることが難しくなってしまいます
では、デイゲームにおいてチヌを釣るには、どのようなテクニックを用いるのが良いのか?そんなときは「ボトムワインド」が最適であり、つまりボトムにてダートアクションを用いチヌのリアクションバイトを誘発させる。このような手段を取ることにより、攻略が難しいデイゲームでのチニングで結果を出し、釣果を伸ばすことができるでしょう
そこで今回は「ボトムワインドでチヌを釣る釣り方」について噛み砕いてご紹介していきたいと思います。ズル引きではない一手が欲しい人は、ぜひ参考までに
ボトムワインドでチヌを狙うときは3gのジグヘッド+ワームの組み合わせがベスト
ボトムワインドでチヌを狙う場合、ダート用ジグヘッド+ダートに特化したワームの組み合わせにて狙っていくことが一般的です。ダート用ジグヘッドはアジングやメバリングなどライトゲームにて使うものが最適であり、同じくワームもライトゲームにて使うダート用(ワインド用)のワームを使うことになります
ボトムワインドにおけるジグヘッドの重さは3gをメインに場所や水深、潮流により前後していくことになりますが、そもそもチニングを楽しむ場所は水深が浅く潮流もそれほどない場所がメインとなるため、3gのジグヘッド固定で楽しむのもあり。個人的な体感として、重たすぎるジグヘッドは釣果に悪影響を及ぼす傾向にあるため、MAX3gを軸とし、軽くても2g、重たくても3.5g、この幅にてウエイトセレクトしていくことをおすすめします
組み合わせるワームは〜2インチほどのサイズ感がピッタリで、ワインドアクションさせやすいマテリアルが固く左右にダートしてくれるワームがベスト。主にワインド用としてリリースされているワームであれば何でも良い。カラーはクリア系がおすすめ。グローは反応が悪くなる傾向にあるが、濁りがキツイ状況下などで活用できる場面もあるため、ラインナップとして揃えておいたほうが良いだろう
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ロッドは比較的張りのあるチニングロッド、もしくはメバリングロッドを活用しよう
ボトムワインドにてチヌを狙う場合、使うロッドセレクトも大事な要素となり得ます。使うリグの重さが3g程度となるため、軽いリグを扱うことに長けたロッドを使うことが好ましいのと、ワインドアクションを付けるためベナンベナンのスローテーパーロッドなどでは操作感が悪く、また感度面もマイナスとなるため、可能であれば比較的シャキッとしているチニングロッド、メバリングロッドを活用し、ボトムワインドでのチニングゲームを楽しむことをおすすめします
しかし、アジングロッドのように張りが強すぎるロッドではチヌのアタリを弾いてしまいやすいですし、チヌの引きをいなし難くバラシが頻発する傾向にあるため、その点を考慮するとやはりメバリングロッドが最適ですね。適度に曲がり適度に張りがあり、軽量リグの扱いにも長けている。これほどボトムワインドに向いているロッドは他にないでしょう。チニング専用ロッドも良いですが、どうしてもズル引きに特化した性能となっているため、ボトムワインドメインでチニングを楽しむ場合、メバリングロッドの優位性が高いでしょう
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ボトムワインドは夜のチニングでも使えるテクニックなのか?という疑問
チニングは夜も昼も楽しめる釣りではあるが、やはりメインとなる時間帯は夜でしょう。しかし、夜にチヌを狙う場合「ズル引き」テクニックでの釣り方が主となり、つまり底を這う甲殻類などをイミテートした釣り方をすることが多いのだが・・・では、夜にチニングを楽しむとき、ボトムワインドは使えないテクニックなのか?という点について考えていきましょう
確かに夜の時間帯は視認性が悪くチヌの警戒心が低くなり「ズル引き」が理に適った釣り方であり、事実よく釣れる釣法であることは確かだが、しかしそれと同様、場合によってはそれ以上の釣果を望めるのが「ボトムワインド」です。結論を言うと、ボトムワインドは夜のチニングでも実践することができるテクニックのため、時間帯問わず実践していきましょう
反対に昼の時間帯はズル引きに反応が悪く、ボトムワインドなどリアクションバイトを誘発する釣り方が主となるため、そう考えるとボトムワインドは昼も夜も使えるマルチパフォーマンスな釣り方だと言えますね。覚えておいて損はなし
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チヌをボトムワインドで狙う釣り方
さて、チヌをボトムワインドで狙う実践編です。まず、ボトムワインドを成立させるためには必ずボトムを取ることが大前提となるため、確実にボトムを取れるジグヘッドの重さ、ボトムを感知できるタックルバランス、ここは確実にクリアしておきましょう。ボトムを取れない、ボトムが分からないとなると上手く操作できず、結果として釣果に悪影響が出てしまいます
チヌをボトムワインドで狙うときの釣り方ですが、流れとしては
- ボトムを取る
- 2回ダートアクションで跳ね上げ
- テンションフォールで着底
- アタリがあるまで繰り返し
- アタリはフォール中にカツンと明確
- ボトムにステイさせる時間は極力短く
こうなります
チヌをボトムワインドで狙うときの流れはこんな感じ。ボトムを取った後、可能な限りステイを短くし(ボトムステイが長くなると見切られる)、ロッドをチョンチョンと素早く操作しワームにワインドアクションを加える。ロッド角度はそのままテンションフォールさせアタリを待ち、なければ再度これを繰り返す。アタリはフォール中にカツンと金属的かつ明確に出るため、アタリがあれば即合わせで対応。合わせが遅れるとフッキングミスに繋がるため注意しておこう
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チニングボトムワインドでのおすすめワーム
最後に、チニングにおけるボトムワインドにてツリネタ編集部が最強と位置付けるワームを紹介しておきます。このワームを使い、ここで書いたことを実践して頂くことで、高い精度で釣果に繋げることができるでしょう
■ブリーデン ビーローチ
■バークレー シュラッグミノー
■OZデザイン マナティ