今回は、メバリングでより良い釣果を得るために考えておくべき「時間帯」についてまとめていきます。メバルは夜になると活発に動き出し、昼の明るい時間帯は動き回らないという習性を持っているため、この辺りを考慮しながら、メバリングを楽しむ時間帯について考えていきましょう。
メバリングを楽しむ時間帯を制することができれば、もう釣れたも同然です。
よりイージーにメバリングを楽しむには「夜」の時間帯が一番
メバリングを楽しむ時間帯を考えるときの大前提として知っておきたいのが、「昼よりも夜の時間帯のほうが圧倒的に釣れやすい」ということ。というのも、メバルは昼の明るい時間帯はボトム付近や根の近くでジッとしていることが多く、夜になると表層付近で活発に捕食活動に出るため、この習性を考えると、夜のほうが圧倒的に釣れやすい・・・と言えるのです。
もちろん、昼の時間帯にメバリングを楽しむことは可能ですが、昼と夜の難易度の違いは、小学2年生の算数と、中学3年生の数学ほどは難易度のレベルが異なってくるため、特に初心者の頃は、夜の時間帯を主にメバリングを楽しむことをおすすめします。
ただし、月が明るい日は考えもの
メバリングは夜の時間帯がイージータイムとなりますが、月明かりが眩しい月夜の日は考えものです。というのも、月夜の日は月明かりは想像しているよりも明るく、夜の暗闇に身を潜めつつ捕食活動を行うメバルとしては、どうしても警戒心を高めなければいけなくなってしまうから・・・ですね。メバルもシーバスなどの大型魚に捕食されてしまうリスクがあるため、どうしても明るく眩しい月夜の日は、警戒心が高くなってしまうのです。
経験上、月夜の日は「ボトム」付近へ落ちていることや、普段から明るい常夜灯周りなどの場所に集まっている傾向が強いため、真っ暗な場所でメバリングを楽しむのではなく、明かりによる警戒心が薄れるような場所を選び、釣行することをおすすめします。
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昼の時間帯は「リアクション」と「ピンポイント」を意識する
では、明るい時間帯はメバリングを楽しむことが不可能なのか?そう問われると、「そんなことはない」というのが答えです。ただし、何度も言うように夜に比べると圧倒的に難易度が高くなってしまうため、昼か夜どちらの時間帯に楽しむべきなのか?となると、やはり【断然、夜のほうが良い】というのが本音ですね。
明るい時間帯にメバルを狙うときは、「リアクション」「ピンポイント」この2点を意識することが大事です。夜のようにナチュラルにワームを見せるだけでは見向きもしないことが多いため、ダートやワインド釣法などで所謂「反射食い」を狙うのが一番で、つまり急激な激しい動きでメバルの捕食スイッチをオンにし、強制的に食わせる・・・というイメージですね。
また、明るい時間帯は表層ではなくボトムやストラクチャーの近くに身を潜めていることが多いため、広く探るというよりは、ピンポイントでメバルの目の前のルアーを持っていってあげるのが正解です。例えばテトラ帯の際であったり、藻の中、堤防際などがここに当たります。
朝夕のまずめは「ゴールデンタイム」と呼ばれるほどは有望な時間帯
メバリングに限らず、ほぼ全ての釣りでゴールデンタイムとなる時間帯が「朝夕のまずめ」です。まずめとは、昼から夜、夜から朝に切り替わる時間帯のことを指す言葉であり、簡単に言うと「薄明るい時間帯」のことをまずめと呼びます。
諸説ありますが、まずめの時間帯は餌となるプランクトンや小魚の動きが活発になることで、捕食者であるメバルの活発も高くなる・・・というサイクルが起き、その結果ルアーにも好反応を見せるというプラスの要素が働きやすくなるのです。
時と場合によっては「まずめの時間帯にしか釣れない」ということもあり、まずめの時間帯を逃してしまうことは非常に大きな機会損失となり得る話のため、釣行スケジュールを決めるときは、できるだけまずめの時間帯が絡むようにしておくことをおすすめします。
■まずめの時間帯は、紫外線で発光する「クリアカラーや、ケイムラ系カラー」がおすすめです
真夜中や真昼でも釣れる?
メバルは真夜中や真昼の時間帯でも釣れるのか?よくある質問ですが・・・まず、真昼の時間帯は「釣れにくい」と考えておくほうが無難でしょう。何度も言うように、明るい時間帯はメバリングの難易度がグンと上昇します。
では、真夜中は釣れるのか?という点ですが、これは「真夜中でも釣れる」派の人と、「いいや、真夜中は釣れにくい」派の人が、綺麗に分かれることが多いです。あくまで経験上の話ではありますが、真夜中であってもメバルは普通に釣れますし、なんなら爆釣することもよくあるため、真夜中という理由が、メバリングを楽しまない理由になることはないでしょう。
ただし、やはりまずめの時間帯と比べると「夜中は釣れにくい」と言わざるを得ないため、真夜中でも問題なくメバルを釣ることはできるが、まずめのゴールデンタイムに比べると釣果が落ちる・・・ぐらいの認識でいるのが一番ですね。
まずめを絡めた2〜3時間程度のタイムスケジュールが一番!
結局、メバリングを楽しむ時間帯はいつがベストなのか?という点ですが、釣れる可能性が最も高いであろう時間帯は「夕まずめ〜夜」「夜〜朝マズメ」の釣行スケジュールです。つまり、まずめを絡めた時間帯の調整が、最も統計的に見て釣れる見込みが高いと言えるため、時間帯を限定せずに釣りを楽しめるのであれば、必ずまずめを含んだタイムスケジュールを組むことをおすすめします。
体力が持つのであれば、夕まずめ〜朝まずめまでぶっ通しでメバリングを楽しむのが一番ですが、眠たい目をこすり、頬をビンタしながらでなければ持続できないほどの疲労感を感じてしまう釣りになること間違いなしのため、まずめから2時間〜4時間程度が最もおすすめです。
疲れで集中力が落ちると釣果も悪くなりますし、何より足元がふらついてしまうと落水や転倒のリスクが増してしまうため、より体力に余裕を持ったタイムスケジュールを組み、釣行する時間帯を決めて貰えればと思います。