大雨が降った後や雪解け水が流れ込んだ後など、海や河川に濁りが入ることがあります。濁りが入るとルアーが見えにくくなり結果として釣果に悪影響を及ぼす!という見方もできますが、ではチニングにおける濁りが釣果に与える悪影響は如何なるものなのか?
先に結論を言うと「濁りはチヌの警戒心を緩め釣果UPに繋がるケースもある」と言えるが、釣果に悪影響を与える濁りもある。というのが、チニングにおける濁りへの考え方です。では、チヌが釣れやすくなる濁りと、反対にチヌが釣れにくくなる濁りの差は如何なるものか?この記事でまとめてみます
濁りが入るとチヌの警戒心が緩み釣果へ繋がりやすくなる
常識的に考えて釣りが成立するであろう濁りが入っている場合、チニングにとってプラスに働くことが多いと認識しておいて間違いないでしょう。チヌは警戒心が高い魚であり、あまりにも水質がクリアな状況下ではルアーを見切ってしまいバイトに繋がらないケースがあるのです。特に明るい時間帯はその傾向が顕著に出るため、デイチニングを楽しむときの濁りは特にプラス条件と考えておいて良いでしょう
しかし、濁りがあることは「チヌがルアーを見つけにくい」とも取れるため、使うワームカラーを派手な色にする、ワームアクションを大きくアピール力を高めるなどの工夫が必要。例えば、グロー系カラーを使ったり、ズル引きではなくボトムワインドでの釣りでアプローチしたりと、濁りの中でも仕掛けが目立つ工夫が大事です
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濁りすぎ注意!
濁りはチヌが釣れやすくなる要因の一つとなり得ますが、あくまで常識的に釣りを楽しめる範囲内の濁りを指しており、あまりにも濁り過ぎている状況下ではマイナスに転じることが大半です。そもそも視認性ゼロレベルの濁りはルアーの存在をアプローチすることができなくなりますし、チヌにとっても心地よい環境ではないため、恐らく視界良好な水深のある場所へ避難することでしょう。
大雨が降った後や台風後など、レベル違いの濁りが入ることもありますが、このような濁りが入ったときは「チニングにおいてマイナス要素となる」と言えるため、その点を考慮した上で釣りを楽しんでいきましょう
赤潮による濁りはダメなことが多い
赤潮は、水域の水温上昇や水の流動性の低下、富栄養化、競合するプランクトンの消滅などの要因が合わさり発生するとされる
引用:赤潮
赤潮とは、水温が急激に高くなることによりプランクトンが異常発生し海中の酸素濃度が下がり結果としてプランクトンの死骸が多くでるため、海面が真っ赤に濁る状況を指す言葉です。つまり、赤潮による濁りが発生している場合、海中は酸素濃度が低くなっておりとてもじゃないがチヌを含む魚が快適に過ごせる環境でなくなっているため、赤潮による濁りが入っている場所は避けたほうが無難
ただ、水面だけが赤くなっており、底付近は問題なく魚が生息している、ということもあるため、必ずしも赤潮=釣りができないということではない
雪解け水による濁りは水温低下でダメなことが多い
一部地域のみに言えることだが、雪解け水が大量に流れ込むことにより海に濁りが入ることがある。雪解け水による濁りそのものは指して問題があるものではないが、問題は雪解け水による海中の「水温低下」です。雪解け水が大量に流れ込むことは即ちその一帯の水温を下げる要因となるため、チヌの活性が下がり釣果が下向きになることが多くなってしまいます
雪解けが始める春の季節はチニングのハイシーズンとなりますが、水温が下がりきっていてはチヌの活性も下がりきっているため、雪解け水が流れ込むエリアは濁りがあろうとも避けたほうが良い・・・と言えますね
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軽い濁りは釣果アップのチャンス!張り切って狙っていこう
チニングにおいて「濁り」は釣果にどう影響するのか?このテーマへの結論は、軽い濁りであればチヌの釣果が上向きになる傾向だと言えるでしょう。濁りによる警戒心の低下が主な要因であり、水質がクリア過ぎる状況下よりは軽く濁りの入っている状況下のほうが釣果を得やすいでしょう。ただし、大雨や台風の後にできる大規模かつ酷い濁りはその逆。釣果を落としてしまう要因となるため、あくまで軽い濁りが入っているときはチニングのチャンスタイム!という認識において、釣行スケジュールを組み込むことをおすすめします
■濁りのある日のチニングは「グローカラー」まど目立つワームカラーを活用しよう