チヌはボトム付近にいる魚であり、チニングではボトムのズル引きなどボトムとコンタクトする釣りを実践する必要性があるため、どうしても「根掛かり」が切り離せないデメリットとなる。根掛かりはルアーロストによるお財布へのダメージも大きく、また海底にルアーという名のゴミを残し、また時間的なロスも出てしまう、プラスになる要素が一つもない悪行です。強いて言うなら、根掛りを外したときの動きがリアクションバイトを誘発し釣果に繋がる可能性がある・・・という点だろうか
いずれにしても、チニングにおいて根掛かりは避けて通れない大きな障害となることは確かであり、この根掛かりに対する問題を解決しないことには、釣果を最大化することなどできるはずもありません。そこで今回は「チニングにおける根掛かり問題」に目を付け、根掛かりを回避するための技について考え抜き、ご紹介していこうと思います。もちろん、100%根掛かりを回避できる技などあるはずもなく、根掛かりリスクを少しでも少なくする・・・その観点で一読下さい
根掛かり最大の敵は「ボトムにある根」だということを知る
当たり前と言えば当たり前だが、根掛かりの最大の敵は「ボトムにある何かしらの根」だ。つまり、ボトムに根がない完全な砂地であれば、ほぼ根掛りすることなくチニングを楽しめることになる。しかし、そのような都合の良い場所は中々ないし、全く根のない場所はチニングが成立しない、チヌがいない、ということも少なくなく、チニングにてコンスタントな釣果を得るためには多少の根は必要不可欠だと言えます
しかし、この「多少の根」ということがポイントであり、チニングにて根掛りを少なくするためには、根が点在しているが根掛かりが頻発するほどではない←このような場所を探しセレクトする必然性が出てくるのです。特にズル引きでのチニングが盛んな場所は根掛かりしにくい環境が揃いに揃っていることが多く、そのような場所を選ぶことでストレスフリーかつお財布にも環境にも優しい釣りを展開できるでしょう
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根掛りに対し絶対に合わせを入れない
チニングにおける根掛かりは、詰まるところ「根掛かりを解消できたら問題なし」と言えます。つまり、根掛かりしても外れさえすれば(針先が鈍るなどのデメリットはあるが)オールオッケーってこと。よく見るのが、自らの手で根掛りを重症化させてしまっている人。
根掛りをアタリと勘違いしているのか、根掛りに対する怒りをぶつけているのか、真意のほどは分かりませんが、根掛っている状況に対し無理にロッドを煽る行為は根掛かりに対し合わせを入れていることになり、結果として根掛かりを重症化させ、取れる根掛かりを取れない根掛かりにしてしまっている可能性がある。こんな悲しいことはないでしょう
初心者の頃は根掛かりとアタリの差が分かりづらいこともあるでしょうが、根掛かりに対し優しく対処し「あれ?これってもしかして・・・・根掛り!?」と感じたときは、立ち位置を変え逆方向へ引っ張る、ふわっとリグを浮かせ回避するなど、針がしっかり掛かる前に対処することが大事です
使うルアーの重さを最適化する
使うリグの重さが合っていないと根掛かりリスクが増加します。フォールスピードが速くなり引っ掛かりやすくなりますし、いらぬところへスルッと入り込んでしまい結果として根掛りしてしまうケースが多いのです。そのため、不要に思いルアーを使うことは根掛かりリスクを増強させていると言えるため、その場所に適したルアーの重さをセレクトすることで、根掛かりする確率を最も低い値にすることはできるでしょう
チニングでは3g〜10gほどのウエイトを扱うことが多く、中には「軽いルアーではボトム着底が分かりにくいから、少し重たいルアーを使おう」と試みる人もいるでしょうが、この行動は自らの手で根掛りする確率を高めている・・・ということを知りましょう。3gでボトムが取れるなら3gを使う、つまりボトムが取れるギリギリの重さに設定することがおすすめ
根掛りに強いルアーを使おう!根掛りを避けやすいチニングルアー3選
チニングがメジャーになったこともあり、各社からチニング専用ルアーがリリースされています。その中でも、根掛かりに強いルアーとそうでないルアーがあるため、特にボトムのズル引きにてチニングを楽しむときは「根掛かりに強いルアーを選ぶ」を念頭にセレクトしていくことをおすすめします。夏時期ではトップウォーターゲームでチニングを楽しむのもありですね。トップなら根掛りしたくても根掛りすることができませんから
そして最後にツリネタ編集部が選ぶ根掛りに強いチニングルアーをセレクトし紹介しておきます。チニングにおいて根掛かりに悩んでいる人は、使うルアーを選び直してみてはどうでしょうか?
■ジャクソン ちぬころり
■ダイワ チヌ魂
■ジャッカル ちびチヌヘッド