メバリングでは非常に繊細な気遣いが釣果を大きく分けますが、その中でも随一気を使っておきたいのが「ライン」の選び方です。ラインはメバルと私たちアングラーを繋いでくれる唯一無二の道具であり、ここを蔑ろにするほど無駄なことはないでしょう。そこで今回は、メバリングを楽しむときに必ず知っておきたい「メバリングラインの選び方」についてまとめていきます。メバリングではどの種類のラインを使うことが最も良いのか?ラインの太さはどのくらい?など、メバリングライン選びでお悩みの方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。
メバリングラインの種類!PEライン、フロロカーボンライン、ナイロンライン、一体どのラインがメバリングに優れているのか?
メバリングで使うラインの選択肢として「PEライン」「フロロカーボンライン」「ナイロンライン」の3つがありますが、それぞれのラインの特性を考え、どのラインをメバリングで使うのか?を、まず決定しておきましょう。良い面を見ると、PEラインは伸びがなく感度抜群なライン、フロロカーボンは伸びがあり、根ズレにも強いライン、ナイロンラインはかなり伸縮性のあるライン・・・このような認識でオッケーです。
反対に悪い面を見ると、PEラインが擦れに弱くショックリーダーの結束が不可欠、フロロカーボンは巻き癖が付きやすい、ナイロンラインは劣化しやすく感度があまりよくない・・・このような感じですね。では一体、メバリングにはこの3つのラインの内、どのラインが最も向いているのか?
かれこれ10年以上メバリングをやっていますが、最終的には「メバリングはPEラインを使うもの」とし、PEライン以外のラインを使うことはほぼほぼないですし、これからメバリングを始める人、メバリングのスキルアップを求めている人、このような方には、率先してPEラインの使用をおすすめしています。やはりPEラインの感度は眼を見張るものがありますし、飛距離も伸びる。引っ張りに対する強度もあり30cmを超える所謂「尺メバル」がヒットしたときも安心。最早PEラインを使わないという選択肢がないほどは、多くのメリットを持っていますね。
しかし、PEラインは擦れに弱くショックリーダーの結束が必須なため、これからメバリングを始める初心者の方が使うラインを選ぶときは、「フロロカーボンライン」「ナイロンライン」、強いて言うならフロロカーボンラインの選択を考慮するのもありです。フロロカーボンは伸びがあり、メバルの啄むようなアタリをものにしてくれるため、特に「ただ巻きでメバリングを楽しむ」人には、PEラインよりもフロロカーボンラインのほうが優れている一面もあります。個人的に、(最終的には)PEラインの使用をおすすめしますが、メバリングに不慣れな内は、フロロカーボンラインの選択もありですね。
メバリングラインの太さを考える
メバリングでは1g前後の軽いジグヘッドを扱うことになるため、ラインは「細ければ細いほうが良い」と認識しておいたほうが良いでしょう。ラインが太くなると空気抵抗が大きくなり、飛距離の低下を招きますし、操作性が悪くなることによる釣果の減少も懸念されるため、無駄に太いラインの使用は止めておくべきです。
では、メバリングで使うラインの太さはどの程度が良いのか?という点ですが、PEラインであれば「〜0.4号(0.2〜0.3号がおすすめ)」、フロロカーボンラインであれば「4lb程度」の太さがベストです。ラインが細くなると「耐久性が心配」という声も聞こえますが、〜30cmまでのメバルであれば細いラインでも十分対応することができるため、35cm近くなるビックワンメバルを狙う・・・そのような場合を除くと、細いラインで十分です。
ラインの色は釣果に影響する?
ライトゲーム用にリリースされているPEラインには彩り豊かなカラーラインナップが揃っていますが、ラインの色によってメバルの釣果に何かしらの影響はあるのでしょうか?メバルは視力の良い魚と言われているため、ラインの色を重要視する声も聞こえてきますが、ツリネタ編集部では「ラインの色はメバリングの釣果に影響しないもの」と認識していますし、横並びで同レベルの釣り人が各色のラインを使う実験を遊びでやってみたことがあるのですが、ラインの色が釣果に悪影響を及ぼしている・・・とは到底思えないほど、同じような釣果に落ち着きました。
もちろん、絶対的にラインの色がメバルの釣果に影響しない!と言い切ることはできませんが、現時点では「リールのデザインに合うラインカラー」「自分が好きなカラー」など、そのような認識でラインカラー選びを行えばいいんじゃないかな?とは思っています。
ラインはどのくらいの長さを巻いておけばオッケー?
メバリングでは1g前後の仕掛けを使うことが前提となるため、そもそも飛距離が伸びない釣りです(フロートリグでのメバリングを除く)。そのため、飛距離は15mも飛べば良いほうですし、15m飛べば十分戦えるため、その点を考慮した上で「ラインの糸巻き量」を決めていけばオッケーです。
理屈で考えると「50mのラインを巻いておけばオッケー」だと言えますが、50mの糸巻き量だとスプールがスカスカになりますし、何より何かしらのライントラブルによるラインカットを行ってしまうと、その時点でその日の釣りが終わってしまうリスクが生じます。このことから、メバリングでのラインは「100m〜150m」ほど巻いておくと安心・・・だと言えますね。市販されているラインは100m巻、150m巻など、100m以上となっていることが多いため、特に難しく考えず、そのライン全てを巻いておけばオッケーです。
メバリングにおすすめなラインまとめ
最後に、ツリネタ編集部がおすすめする「メバリングライン」をまとめておきます。順不同でまとめていくため、自分好みのメーカー、デザイン、直感など、最後まで目を通し、セレクトしてみて下さいね!値段は5000円を超える高級なラインもありますが、2000円ほどのものでも高性能かつ問題なく使えますので、その辺りも考慮した上で選んでもらえればと思います。
デュエル アーマードF
デュエルからリリースされている、メバリング向けのラインであり、非常にコストパフォーマンスに優れたラインとなっています。従来のPEラインと比べ低伸度(伸びが少ない)となっているため、より高感度を武器にメバリングを楽しむことができます。これからメバリングを始める初心者の方に特におすすめ!
シマノ ピッドブル
シマノからリリースされている4本編のPEラインであり、シマノ派の人はこのラインを選んでおけば間違いなしですね。しかし、0.4号からのラインナップと、メバリングには少し太いんじゃないかな?と感じる部分もあるため、ライトワインドでのメバル狙いで使ったり、太いラインを主として使う状況下におすすめです。コストパフォーマンスも◎
よつあみ G-soul X4 Upgrade
コストパフォーマンスが良い!強度抜群!と定評のあるPEラインで、25cmを超えるようなメバルを相手にメバリングを楽しむときにこそおすすめのPEラインです。もちろん、15cmほどのミニメバルも難なくゲットできる性能なため、G-soul X4 Upgradeをメインラインにメバリングを楽しむのもありですね。
月下美人 月ノ響II+Si
ダイワからリリースされているメバリングなどライトゲームに特化したPEラインであり、非常に感度が良く、飛距離も伸びる、高性能なラインとなっています。そこそこ値が張りますが、その価値は十二分にあることでしょう。
サンライン スモールゲームPE
ツリネタ編集部で最も使われているPEラインがこれ。非常に高価なラインではありますが、感度、飛距離、強度、扱いやすさ、耐久性、どれをとっても最高にメバリングにマッチするラインです。ピンクのコーティングが剥がれやすいのが残念な点ではありますが、よい本格的にメバリングを楽しむのであれば、サンライン スモールゲームPEを試してみてはどうでしょうか?