日本において釣りは一大産業であり、つまり多くの人が釣りを楽しみ、多くの人が釣り場へ押し寄せます。足場の悪い人少ない場所であればまだしも、ファミリーフィッシングで賑わう釣り場ともなれば人、人、人、人、釣り人同士の間隔が1mほどしかないほど密集している釣り場もあるぐらいだ
そうなると当然のように起こるのが「釣り人間でのトラブル」であり、主に釣り人同士の喧嘩。言い合い程度の喧嘩ならまだしも、ときにつかみ合いの喧嘩になることもあるし、最悪のケースでは殺人事件にまで発展することがあるよう。釣り人はナイフや包丁を持ち歩いていることもあり、カッとなって刺してしまった・・・ということも十分あり得るから笑えない
実際ツリネタ編集部でも「釣りの最中にトラブルへ巻き込まれた」「喧嘩をふっかけられた」という人が多く、今回はツリネタ編集部セレクトの「実際にあった・・・釣り場であったトラブル」をまとめていきたいと思います。
場所取りトラブルで喧嘩をふっかけられる
釣り喧嘩あるあるだが、「場所取り」を巡って争いが起こることがよくある。ある大人気の堤防があり、ショアジギングの最盛期ともなると物凄い数の人が密集するポイントがあり、当然そのような場所なので場所取り合戦が半端ない。最近では前の日の19時頃から場所取りし、そのまま朝まずめまで場所を死守する・・・という人が多く表れ、ツリネタ編集部ではその場所のことを「無法地帯」と呼んでいるほどだ
この無法地帯では、信じられない光景を見かけることが多々あり、クーラーボックスを2つ10m間隔で起き、その間にロープを張る・・・という荒業を行った人がおり、さすがに周りの人たちもその日ばかりは目が点になっていた。人間、自分勝手に行動すると思いもよらぬ発想が思い浮かぶのだな・・・と逆に関心したほどでしたね
そんな釣り場なので喧嘩が絶えるはずもなく、ツリネタ編集部でもその釣り場での争いごとに巻き込まれたことがある。珍しくその場所の一級ポイントに陣取れ、これは良い日になるな・・・と思っていたのですが、そこに現れたのが「凶暴割り込み男」だ
凶暴割り込み男は当たり前のように僕たちの間に入ってきたため、さすがに「そこは僕たちが先に取りましたよ」と優しく注意したのですが、ここでまさかの逆ギレ。
「ここはお前たちの釣り場じゃないだろ」と
もちろん、この場所は僕たちだけのものではないのだが、釣りには暗黙のルールとして「先に場所を取ったものが主導権を得る」という法則がある。あくまでローカルルールのため当然守る義務はないのだが、楽しく釣りで遊ぶ以上守りたいルールであることは間違いない
さすがに「いや、それは間違っている」と反論しましたが、あまりにもヒートアップしてやれ「仲間を呼ぶぞ」だの「俺の知り合いには〜」とレベルの低いことを言い出したため、その場所は譲り渡すことに。相手にするだけ無駄ですし、感情的になり暴力でも振るわれた日には堪りませんから。
ゴミ捨てや魚捨てを注意して逆切れされる
言うまでもなく、自分で出したゴミをその辺りに捨てる行為は人としてやってはいけない行為だ。釣り人の中には残念なことにこのルールを守ることができず、海にゴミを投げたり、吸ったタバコをその辺りに捨てたりと、所謂「ポイ捨て」をする人が後をたたない。実際、ゴミ問題が釣り場に与える影響は大きく、近年は釣り禁止となる釣り場が後を絶ちません
その日は、ゴミはもちろんポイ捨て、釣れた魚(外道)をアスファルトの上に放置している人がおり、さすがに注意しようぜ・・・と近づき「さすがにゴミや魚を捨てる行為は見ていられないので止めてもらえますか?」と柔らかい物言いで注意。すると、「お前らに関係ないやろ」と一言。
その語も反論し注意しましたが、あまりにも話にならないため諦めることに。話が通じない人もいますし、自分の非を認めないどころか無理矢理正当化して激昂する人も多いですからね。壁に話かけても返事がないように、聞く耳を一つも持たない人に何を言っても無駄なので、無言でその人が捨てたゴミを回収し、放置されていた魚は(死んじゃってましたが)海へ返しておきました。悲しいですね、こんな人がいることが
ルアー釣りはゴニョゴニョ・・・と絡まれる
著者は筋金入りのルアーマンなのですが、餌釣りの人に度々「ルアー釣りはゴニョゴニョ」と絡まれることがあります。確かにジャンルこそ違いますが、同じ趣味を持っているもの同士分かり合えないのかな?と思いますが、一定数このような人はいますね
当然、大半の餌釣り師さんは良い人ばかりであり、一部の釣り人が絡んでくる・・・という話
○すぞと一喝される
これ、本当に意味が分からなかったのですが、釣り場を移動するときにその人が置いている道具をまたいで通る必要性があったので「すいません、通らせてもらいます」と声を掛けたんですが、その言葉に対し返ってきた言葉が
「○すぞボケ!」でした。その日は夜釣りで顔が見えなかったこともあり、勢いづいた感じでこちらへ迫ってきたので「え、○されるの?」と不安になりましたが、こちらの顔を見ると同時にさっきまでの態度が嘘のように大人しくなり、何事もなく通ることができました。
恐らくこちらの見た目が少しガラの悪い感じだったので、相手も絡むのを止めたんだと思います。もちろん僕たちは平和主義者ですし喧嘩など人生で一度もしたことがない人種ですが、見た目で助かっている部分は多々あるのかな・・・と感じさせられる事案でした。
通るだけで○されてたら命が幾つあっても足りませんね
話しかけただけでキレられる
これは話掛けたこちらにも非がありますが、横に入れてもらうときに「釣れていますか?」と声を掛けると「うるせーんだよ!」とキレられたことがありました。恐らく釣れていない状況でストレスが溜まっていたんでしょう。近くにいるとトラブルに巻き込まれる危険性があるため、ソッとその場を離れました。
もちろん、他人に話かけられることが苦手、嫌いって人も多いと思うため、この事件以来軽い気持ちで声を掛けることを止めました。釣り場には色々な人が集まるため、できるだけノントラブルで楽しく釣りを楽しむためにもトラブルの火になりそうな場所には近づかない、喧嘩になったとしてもすぐに謝る、その場を離れるが正解です
どれだけムカついても言い返してしまえば同じ穴の狢。喧嘩は同じレベル同士の人でしか起こらないとも言いますし、冷静にことを鎮める余裕を持ち、釣りを楽しむことが一番です
釣り場には簡単なバケツを持っていき、出たゴミは確実に持ち帰ることを意識し釣りを楽しむことをお願いします