今回は、全ての釣りのゴールデンタイムと言われている「まずめ」についてのまとめです。まずはとは一体何時のことなのか?まずめの時間帯は?そもそもまずめはなぜ釣れる?この辺りについてまとめていこうと思うので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
まずめは何時?時間帯について知る
そもそも、一体まずめとは何時のことを指す言葉なのでしょうか?まずめに関する正確な時間帯の定義はありませんが、アバウトな言い回しをすると「日が暮れる(出る)直前のローライトな時間帯」のことを、総じて「まずめ」と呼んでいます。例えば、夕方から夜に切り替わるタイミングを「夕まずめ」、夜から朝に切り替わるタイミングを「朝まずめ」と呼ぶため、そのような認識を持っておけばオッケーです。
また、季節によって日の落ちる時間や上がる時間帯が異なるため、「まずめは何時?」という質問そのものが不毛であり、何時かどうかはそのときその場所のタイミングによる・・・としか答えることができないため、まずめは「夕方や朝方」というアバウトな認識を持っておくほうが良いでしょう。
なぜ「まずめ」は魚がよく釣れるのか?
「まずめは魚がよく釣れる」これは広く知られている周知の事実ではありますが、ではなぜ「まずめは魚が釣れやすくなるのか?」そのメカニズムについて考えていこうと思います。そもそも大前提としておきたいのが、まずめになぜ魚がよく釣れるのか?という答えにハッキリとした事実はなく、あくまで多くの釣り人や偉い人の推測でしかありませんので、その点を考慮した上で参考にして頂ければと思います。
プランクトンの影響
海には目で見えないような小さな生き物(プランクトン)が沢山生息しており、このプランクトンが多くの小魚の餌となっているのですが、動物性プランクトンは夜は海底に沈んでおり、明るくなることで上層まで浮いてくるとされています。そのため、まずめの時間帯はプランクトンが動きやすく、その動きに合わせ、プランクトンを捕食している小魚も一斉に動き出し、そしてその小魚を捕食している魚たちも一斉に動き出す・・・という、言わばまずめは「食物連鎖の出発合図」と言えるのです。
このように、まずめはプランクトンの小さな存在が巻き起こす食物連鎖のスタート地点となるため、「釣れやすい時間帯」とされている・・・ということが、一つ目の推測です。
魚の回遊率が高くなる
釣り経験の長い人であれば一度は目にしたことがあるとは思いますが、まずめの時間帯になると、それまでは静かにしていた回遊性の高い魚たちが、一斉に動き出すことがあります。この理由は分かりませんが、プランクトンの影響や、プランクトンと同じく時間の切り替わりによって、魚の行動パターンが変わることが要因の一つとなっているのでしょう。
当然、餌となる魚の回遊率が高くなれば、それらを捕食している魚たちの活性も高くなるため、結果として「まずめはよく釣れる」となるのです。
まずめで使うルアーカラー
餌釣りの人にとっては無関係の話となりますが、ルアーを使い青物やシーバス、アジやメバルを釣る人は、まずめの時間帯に使うルアーカラーも意識しておくことをおすすめします。まずめはローライトな時間帯となり、ルアーカラーによる釣果の差が出やすくなるため、ルアーカラーセレクトは、釣果を分ける大事な鍵となるのです。
夕まずめにキモとなるのは「ローライトによる光量の低下」であり、ここに焦点を当てて物事を考えると、少ない光量を如何に利用するか?ということになります。具体的に言うと、より少ない光量を反射してくれるルアーカラーを選ぶことが大事な要素となり、シルバー系カラーではなく、「ゴールド系カラー」への反応が良くなる傾向にあります。まずめはゴールド系カラーを使う・・・ということは、ルアーフィッシングに精通している人の中では最早「スタンダード」と言えることのため、まずめを中心にルアーゲームを楽しむときは、ゴールド系カラーを幾つか用意しておきましょう。
まずめしか釣れない!なんてことはない!
確かに、まずめの時間帯は魚がよく釣れる傾向にあり、まずめを外すことは非常に勿体無いと言えますが、だからと言って「まずめの時間帯にしか魚が釣れないのか?」となるとそうでもなく、まずめの時間帯以外でも魚が釣れるタイミングは必ずあるため、より釣果を伸ばしたいのであれば「使える時間をフルに使い釣りを楽しむ」ほうが良いに決まっています。
しかし、現実問題8時間も10時間も体力が持つ人は少ないと思いますので、例えば夕まずめをかました4時間だけ釣りをする、朝マズメを考慮した4時間だけ釣りをする、など、朝夕どちらかのまずめを絡ます形で釣行スケジュールを組みこむことが一番だと言えるため、ちょっとした参考にして頂ければと思います。